すばらしい新世界 (中公文庫) 池澤夏樹 (著) 過去の読書記録によると、私がこの物語を最初に読んだのは2001年6月。当時は大学院生で、研究と称してインターネットにどっぷり浸かって泳いでいた頃であ …
法のデザイン 水野祐 (著) 「法により創造性やイノベーションを加速させる」とはどのようなことなのか。本書は、法をデザインする、すなわちリーガルデザインのマインドが、これを可能とする道筋を示してい …
キッド (幻冬舎文庫) 相場英雄 (著) 緊張の糸が解けない日中関係、戦闘行為と憲法での定義の狭間にあって存在揺らぐ自衛隊。といった今時な日本の情勢を題材として、うまく練り込んであるアクション小説で …
銃・病原菌・鉄 上巻 ジャレド ダイアモンド (著), 倉骨 彰 (翻訳) 銃・病原菌・鉄 下巻 ジャレド ダイアモンド (著), 倉骨 彰 (翻訳) 分量が多くて、上下巻を読み通すのに一ヶ月以上か …
自壊する帝国(新潮文庫) 佐藤 優 (著) 組織神学を大学生・院生時代の研究テーマにしていた著者が、ふとしたきっかけで外務省に入り、崩壊していくソ連 (ソビエト社会主義共和国連邦) での日本国外交官 …
プラスチックの恋人 (早川書房) 山本 弘 (著) 人間の性的な相手を、人形ロボットすなわちアンドロイドが担う商業サービスが成り立っている、2040年代の日本を舞台にした物語である。そのサービスを享 …
真説・企業論 ビジネススクールが教えない経営学 (講談社現代新書) 中野剛志 (著) 以前読んだ『日本の没落』と同じく、中野剛志氏の著書である。私なりの解釈で述べると、米国に続き日本社会が短期主義に …
豊田章男が愛したテストドライバー (小学館文庫) 稲泉連 (著) 日本の自動車は、第二次世界大戦後に輸出が本格化。海外での想定以上の道路環境・利用環境から洗礼を受け、工業製品&サービスとして成長が進 …
日本の没落 (幻冬舎新書) 中野剛志 (著) 比較的長い時間をかけて噛み砕かねばならぬ、私にとって馴染みが薄いジャンルの高濃度な新書。だがしかし知的におもしろかったものだから、2度読み通した。 ドイ …
2019年版間違いだらけのクルマ選び 島下 泰久 (著) 私にとって年末年始恒例の読書本で、特集と数十車種分のインプレッション記事を通読することで、車社会の最新トレンドを整理する。今回は冒 …
アイの物語 (角川文庫) 山本 弘 (著) 知能として完全なロボットの文明が繁栄し、他方、人間の勢力が地球上でメジャーではなくなっている未来の物語。この物語の中では、アイビスという人型のロボットが、 …
情報戦争を生き抜く 武器としてのメディアリテラシー (朝日新書) 津田 大介 (著) 情報世界でのさまざまな「情報」は、たとえば、地理的に遠い別の大陸で起こる事件に関してのものだから私の日常とは無関 …
戦略参謀の仕事――プロフェッショナル人材になる79のアドバイス 稲田将人 (著) 印象として、まさに戦略参謀の職に就いているか就こうとしている者への、直球なアドバイス。人間が持つ性格面での弱点を、い …
Xプライズ 宇宙に挑む男たち ジュリアン・ガスリー (著), 門脇 弘典 (翻訳) 電子版だと書籍としてのボリュームを意識せずに読み始めることもでき、内容のおもしろさとの掛け合わせで、本書から長い時 …
アンダーグラウンド・マーケット (朝日文庫) 藤井 太洋 (著) 本書が描く東京の日常では、円 (表) とN円 (裏) のふたつの経済圏がモザイク模様をなしていて、経済的な裾野の側に広がる後者におい …
不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか (講談社現代新書) 鴻上尚史 (著) この飛行は死ぬことが目的、と命令される極限の状況で、人はどうするか。 前半、論調は静かなのだがとても重苦しくさせられ …
最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか ジェームズ・R・チャイルズ (著), 高橋 健次 (翻訳) 若年層に属した頃の自分の記憶に深いスペースシャトルの2つの事故や、石油掘削基地、航空機、殺虫剤 …
コンタミ 科学汚染 (講談社文庫) 伊与原新 (著) 大学研究室のM1学生と指導教員が、疑似科学に絡むミステリーを解明するために動く。これはいわゆるワトソンとホームズの王道スタイル。また、昨今の“科 …
緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」 (SPA!BOOKS) ハーバー・ビジネス・オンライン (編集), 田中 信一郎 (読み手), 上西 充子 (読み手) こ …
ビッグデータ・コネクト (文春文庫) 藤井太洋 (著) 所々にある、ソーシャルエンジニアリングを含むハッカー目線での細かな状況描写が、面白さをかき立てていた。作中の真面目な開発エンジニアが、職務に対 …