【読んだ本】 火星の人

【読んだ本】 火星の人
火星の人〔新版〕 上 (ハヤカワ文庫SF)

火星の人〔新版〕 上 (ハヤカワ文庫SF)

アンディ ウィアー (著), 小野田 和子 (翻訳)

火星の人〔新版〕 下 (ハヤカワ文庫SF)

火星の人〔新版〕 下 (ハヤカワ文庫SF)

アンディ ウィアー (著), 小野田 和子 (翻訳)

視覚的なイメージを抱かせる表現が多いと思った。読んでいるうちにどうしても絵が、すなわち映画化されたものが観たくなるような文体である。ちなみに私は、本書を原作としているSF映画『オデッセイ』はまだ観ていない。

生活に使う道具類の原理や仕組みを、と言っても、この物語での主人公の生活の場は、たった独りぼっちの火星表面なのであるが、それらをまず漏れなく完璧に把握していること。さらに、縦横無尽にアイデアを出して道具を組み合わせ使い尽くすこと。本番前には動作テストを怠らないこと。これらの行いを、悲観を持たず真面目に進めていくことで活路が拓く様が私には印象深い、一気に読めるエンターテインメントだ。