【感想】 ハンターキラー 潜航せよ (上)(下)

【感想】 ハンターキラー 潜航せよ (上)(下)
ハンターキラー 潜航せよ 上 (ハヤカワ文庫NV)

ハンターキラー 潜航せよ 上 (ハヤカワ文庫NV)

著者: ジョージ ウォーレス, ドン キース

出版社: 早川書房

ハンターキラー 潜航せよ 下 (ハヤカワ文庫NV)

ハンターキラー 潜航せよ 下 (ハヤカワ文庫NV)

著者: ジョージ ウォーレス, ドン キース

出版社: 早川書房

本作の構成に関して。各章には、タイトルとして連番が付けられているだけであり、硬派な印象を感じた。また、ひとつの章の中でも描かれる状況・場所が切り替わることが多く、読者は物語を想像しながら追従するのに脳内カロリーを多めに使う気がする (Kindle端末の場合、冒頭の登場人物の一覧ページを写真に撮っておくのは追従に有効だ)。そのストレスにより、多地点で危機的状況が同時進行している切迫感が、読者に強く意識付けられる効果があるように思えた。

表紙のイラストで一目瞭然であるが、本作には潜水艦部隊が登場し、その船内や戦闘中の描写がえらく細かいのは、著者の一人に原子力潜水艦艦長の経験があるからなのだろう。排他的な価値観を持つ一派が、他が抗えないほどの強大な攻撃力をもってクーデターを企んだら……という世界を、大作映画のように楽しんだ。