#GeminiPDA キーボード打鍵感のばらつきを軽減するシート加工

#GeminiPDA キーボード打鍵感のばらつきを軽減するシート加工
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キー感触のばらつき、気になる

Gemini PDAは、QWERTY好きとしては手に入れる他なかった、秀逸なデザインの携帯端末だ。2018年5月頃に手元に届いてから、OSは純正Androidのまま、本体は液晶画面にフィルムを貼った程度のノーマル状態で使ってきた。しかし肝心なキーボードの、押し具合がキーごとにばらついている感触が気になってきて、この違和感は積極的に使おうとする気持ちを削いでしまう。

このまま使用頻度が下がるようでは、もったいない。巷で見かけた改善方法として、キーの隙間からシリコンスプレーを噴いてみたりしたものの、自分の場合は期待したほど変化がなく。次の作戦として、より物理的に手を入れることにした。

それは、キーの下に敷かれているゴム製のシートをハサミで加工する作戦。私のGemini PDAの状態においては、キー入力時の抵抗感を軽減する効果は一応あったと思うので、ひとつの参考事例として以下に写真付きで紹介しますが、万人のGemini PDAで効果があるかどうかは不明です。

  • 携帯端末: Planet Computers Gemini PDA (私のはIndiegogoでの出資で得たもの。2ndロットと思われる)
  • 他に用意する物: ハサミ, 油性ペン
PLANETCOMPUTERS Gemini PDA ブラック 10-001-JPN-J [Android・5.99インチ・メモリ 4GB・ストレージ 64GB・microSIMx1]

PLANETCOMPUTERS Gemini PDA ブラック 10-001-JPN-J [Android・5.99インチ・メモリ 4GB・ストレージ 64GB・microSIMx1]

PLANETCOMPUTERS

加工前

↓[1] 私のGemini PDAの個々のキートップを全て剥がしてみたところ、その下のゴム製のシートがなぜか伸びている状態であった。

↓[2] 個体差なのか、シートが大きく伸びている原因は不明。キーを挿す位置とシートの丸穴の位置を左右の端で合わせると、キーの下のシートがあちこちで浮くことになり、これだとキーごとに打鍵感が違ってくる可能性は高いとみた。

加工作業: シートを平坦にするために分割

↓[3] シートをジャストサイズに縮める方法は思いつかなかったので、シートを分割し、伸びている長さ分を切り落とせば、シートを平坦にできると考えた。どこで分割するかの位置決めを、油性ペンでシートに線を描いてシミュレーション。

↓[4] まずは一箇所、2mmほどの幅でシートを削って分割した。なおこのシートは、よくあるゴムボタン式リモコンの作りと同じく、シートの丸穴の縁部分の裏側が導電ゴムによる接点になっているので、丸穴部分を切断してはいけません!!

↓[5] シートを複数に分けるとともに分割位置で少しずつ削る。シートの丸穴の位置と、本体側のキートップを挿す十字の穴の位置が、全体できれいに揃うようになった。写真の時点ではシート4分割だが、実際は5分割までやってみた。

加工後

↓[6] キートップを元の配列どおりにはめて戻せば作業は完了。

どのような変化があったか

上記の非可逆なシート加工の結果、キーの打鍵感がどう変わったかというと、私のGemini PDAの場合は加工前と比べて、全面的にキーがとても軽くなった。「ぺこぺこ」という入力音も出にくいようだ。

この軽さはメリットでもあるが、シートの平坦化によりキーの支持具合も変わったようで、キーのぐらつき感も増えているかもしれない。ユーザの好みによってはこの加工、一長一短かと思われます。

明らかなデメリットとして、シートが多少は担っているかもしれないキーボードの防水性能は、シート分割により限りなくゼロになります。キーボード上部に液体をこぼしたら、一発で本体に浸水して救いようがない状態です。特に注意して使わなくては。

余談: Gemini PDAに使えるケース情報

↓百均のお店で偶然発見し、現在愛用中のGemini PDAケースはこちらです。品名は「500mlペットボトルカバー」なのですが、不思議なほどちょうど良い。