WebARENA VPSのUbuntu初期設定で、固定のユーザ名を変更したり

WebARENA VPSのUbuntu初期設定で、固定のユーザ名を変更したり
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格安なWebARENA VPSクラウドの「Ubuntu18.04」サーバ初期設定で、ハマりそうな少し特殊な部分がありますのでメモです。もしかしたら、私と同じように初期設定で戸惑う方のために。

概要

WebARENA VPSクラウドにて、WebARENA提供の「Ubuntu18.04」 (Ubuntu 18.04 LTS) のマシンイメージを用いてインスタンスを作成した場合、そのインスタンスにログインするためのユーザとして、デフォルトで「ubuntu」が用意されています。1) このユーザ名を好きなものに変更し、2) i-ランダム文字列であるデフォルトのサーバ名も変更する手順は次のとおりです。

1) ユーザ名を好きなものに変更するには

1-1) 新しいインスタンスを起動してユーザubuntuでログイン

  1. WebARENA VPSクラウドのマシンイメージの画面から、「Ubuntu18.04」のイメージを選択してインスタンスを起動する。リモート (アクセス元環境) からssh通信できるよう、セキュリティグループ設定でsshポート (22/tcp) は開けておく
  2. 起動したインスタンスへ、リモートからssh loginする (ssh-XXXXXXXX.pem = インスタンスの秘密鍵ファイル, AAA.BBB.CCC.DDD = インスタンスに割り当てられたグローバルIPアドレス)
$ ssh -i ./ssh-XXXXXXXX.pem ubuntu@AAA.BBB.CCC.DDD
Password:

ユーザubuntuの初期パスワードは、次のページの「インスタンスへのログイン」部分に記載があります。

1-2) ユーザubuntuの名前を変更する

Raspbianを設定する際にもお世話になっている [Raspbian]ユーザ名変更の個人的に「正しい」と思うやり方 | 純規の暇人趣味ブログ を参考に、ユーザubuntuの名前を変更します。

  1. 仮のユーザtmpuserを追加する
# (ユーザubuntuにて)
sudo useradd -m tmpuser # 参考ページでは「-M」、下記★のためにホームを作成する「-m」に変更
sudo gpasswd -a tmpuser sudo
sudo passwd tmpuser
sudo vim /home/tmpuser/.ssh/authorized_keys # ★リモートマシンの公開鍵を追加する
exit
  1. ユーザubuntuの名前・ホームディレクトリ・所属グループをyourfavorite (お好みのもの) へ改名する
$ ssh tmpuser@AAA.BBB.CCC.DDD
# (ユーザtmpuserにて)
sudo usermod -l yourfavorite ubuntu
sudo usermod -d /home/yourfavorite -m yourfavorite
sudo groupmod -n yourfavorite ubuntu
exit
  1. ユーザyourfavoriteでログインしてみる
$ ssh -i ./ssh-XXXXXXXX.pem yourfavorite@AAA.BBB.CCC.DDD
  1. 仮のユーザtmpuserを削除し, /home/tmpuserを削除する
# (ユーザyourfavoriteにて)
sudo userdel tmpuser
sudo rm -rf /home/tmpuser

以上でユーザ名の変更は完了です。

2) サーバ名を好きなものに変更するには

次の手順で可能です。

sudo hostnamectl set-hostname yourhostname

3) 余談

私の場合、この後のサーバ設定などにansible, perlのcpanmを用いるので、それらが利用できるように関連パッケージをインストールします。

sudo apt update && sudo apt install python gcc make cpanminus

DropboxやGoogle Driveなどのクラウドストレージとのファイルのやり取りには、CUIのrcloneが便利です。