シンギュラリティサロン #32「人工痛覚回路はシンギュラリティか?」に行ってきた

シンギュラリティサロン #32「人工痛覚回路はシンギュラリティか?」に行ってきまして、超簡単に報告です。この催しには初めて参加しました。

概要

感想

内容を自分なりに要約すると、強力な計算パワーを用いて、機械に情報の認識能力をもたせることが出来ている現状をふまえつつ、ロボットに意識をもたせる研究の第一人者が、意識に関する先行研究の紹介を交えながら、演題の「人工痛覚回路はシンギュラリティか?」へ迫っていくものである。身体的認知・痛覚があることが、人間に社会的認知をもたらしているのではという仮説が前提にあるようだ。

会場は、洗練された会員制サロンの奥にあるスペース。雰囲気は上の写真のように、距離ほどほどで良い感じにカジュアル。講演は論理的かつ早口でぐんぐん進むが、MacBookから提示されるスライドが全部で160枚程とか (動画も随所に貼られている)、そのファイルサイズが1.6GBというデータ量の講演が1.5時間で完遂できるはずはなく、実質途中で時間切れ。今回は全体の4割ぐらいで終わったのかもしれない。続きの開催が期待されるところ。

最後の質疑応答で講師はこう述べていたように思う。

  • 意識を説明する理論は様々あるが、そこから設計理論に行けるかは別。設計理論にできるもの (ロボットの意識設計に使えるもの) に自分は関心がある
  • 人工痛覚回路を有するロボットの扱いは倫理観に照らしてどうなるかという問いには、まだ答えられないが、ロボットを用いる内容や分野によって、回路を持つロボットと持たないロボットとを違えて対応することになるのでは

知的な刺激と、人間の知性を理解する静かな興奮を得られる参加であった。自分に幼年期の子どもがいて日々の成長に驚かされているためか、ロボット研究の面からも、人間の発達とは大きな謎の集まりであることを認識した。

参考文献

講演の中の参考文献の紹介で、メモできた分をリンクしておく。