【読んだ本】 夢をつなぐ 山崎直子の四〇八八日


夢をつなぐ 山崎直子の四〇八八日
山崎 直子 (著)
スペースシャトルが引退する前の2010年に、国際宇宙ステーションISSでの滞在を果たした宇宙飛行士である著者の、半生を記している。宇宙飛行士を目指す過程、そしてその中の各種資格を得るための訓練内容を知ることができ、やはり難関なのだなあと思いつつ、しかしやれば出来ることを実証している記録として、興味深くおもしろく読んだ。
また、本書の内容からはどちらかというと、研究者としての学術的な側面よりも、生活を共にする家族がいる勤務者としての側面を、私はより強く感じた。地上での日常から宇宙に飛び出す、一般的ではない業務内容に従事するとしても、その際に抱く様々な心情は普遍的ということが理解できた。