【読んだ本】 航空管制 知られざる最前線

【読んだ本】 航空管制 知られざる最前線
航空管制 知られざる最前線 (KAWADE夢新書 S 452)

航空管制 知られざる最前線 (KAWADE夢新書 S 452)

タワーマン (著)

どこで存在を知った書籍だったかは忘れたが、日頃触れない分野に関する好奇心を満たす内容。本書とのめぐり合いはラッキーだったなと思う。航空管制官の果たすべき役割はもちろんのこと、本職にしか会得できない苦悩や課題も含めて、分かりやすく書かれていた。航空管制官は、空間の状況が時々刻々と変化する、四次元のパズルを常に解き続けているのだな。他の担当者と連携を密にしながら。その時、第一に厳守すべきは安全であり、離着陸の過密なスケジュールに支障をきたさない巧みさも要求されるのだと知った。

また、航空管制における原則をどのようなケースにおいて“破る”のかが、具体例と、抽象化された概念を交えて記述されている。これは標準化に加え効率性も求められる業務であれば他でも当てはまる話であり、自分が上手く咀嚼できて展開できるのであれば、本書はいわゆる応用が利く実用書だと感じる。

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