【読んだ本】 マン・カインド

【読んだ本】 マン・カインド
マン・カインド

マン・カインド

藤井 太洋 (著)

2024年の少し先からなら普及が始まるかもしれない、現実感ありそうな技術の産物が数々登場してくる。読書中、私の頭の中はそれらをビジュアライズするためにぶんぶん回っていた。

本書の物語のテーマは何か?という問いがあるなら、私は“人類”と答えるかなあ。生命体がますます生き長らえようとする戦略は続く。戦闘は実弾を用いるフォーマット化された試合のような形で続く。これらが“続く”という設定に確固たる異論を持てそうにないのは、そうさせる何かが人類にあるからなのか、どうなのか。などと言葉を放ってみたくなるのは本書の面白さ故である。