【読んだ本】 星野リゾートの事件簿

【読んだ本】 星野リゾートの事件簿
星野リゾートの事件簿

星野リゾートの事件簿

中沢 康彦 (著), 日経トップリーダー (編集)

2009年に出版されたもの。雑誌『日経ベンチャー』への連載記事がまとめられており、一話ずつ独立して読んでいくと数時間で終えた。

経営破綻したリゾートホテルや老舗の旅館などを、星野リゾートが引き継ぐ。顧客満足度を上げること、業務を効率化して収益性を高めること、環境に配慮すること。この三つを絶対の指針として経営改革を図っていく。お客様と直に接しているスタッフの判断の質を高めて、星野リゾート全体のパフォーマンスを高める。本書からは、このような事例となるいくつもの“事件”のエッセンスがかなり濾過された状態で取り込める。

また、自分事として考えることができる目標が企業体のそれと矛盾なく重なる境遇なら、真面目に、自由に、スタッフは課題に取り組めるし、不幸なことはどこにもない。(私が今何か特別困っているとか悩んでいるとかではなくて、一般論として) 直近の様々な現実を少し遠くから眺めるようなときに、本書から感じられた方法論は一考に値すると思う。