トレーニング デイ (字幕版)
アントニー・フュークワー (監督), ブルース・バーマン (プロデュース), ジェフリー・シルバー (プロデュース), ボビー・ニューマイアー (プロデュース), デイビッド・エアー (Writer), デンゼル・ワシントン (出演), イーサン・ホーク (出演), スコット・グレン (出演), スヌープ・ドッグ (出演)
原題『TRAINING DAY』。視聴開始してしばらく経った時、ふっ……とデジャブな感覚に至ることがあって、もしやと思って調べてみると、ウン十年前に観たことがある映画であった (後述)。DAYが単数形であることが示すように、麻薬捜査課の刑事2人の“たった一日”を描いているものの、内容はぎゅうぎゅう詰め。緊迫させられながら観客は、場景が夜になるにつれて映画も終盤へ向かいつつあると把握できる。そして終盤には、偶像に対する落とし前が描かれる。
本作の後味は、いわば苦みかなあと思った。新米の捜査官は次の日には、より深く“街を理解”していくことに励んでいるか、訓練された内容と決別しているか、その間の案配を模索し続けていくのか、想像させられるがノーヒントだ。しかしそれは現実社会でも同様で、人の生き様の行方は他人には決められないと皆知っている。
過去に私はかなりの頻度で映画を観て、かつその記録を欠かさず残していた時期があって、本作は2001-10-20に映画館で観ていたようだ。この日は一晩で2本、『トゥームレイダー』と『トレーニング デイ』を観ている。当時の日記には、前者に関して特別に惹かれるものがなくて物足りなかったので続いて後者を観にいき、こちらには満足したようなことが記してある。