【観た映画】 マネーボール (字幕版)

【観た映画】 マネーボール (字幕版)
マネーボール (字幕版)

マネーボール (字幕版)

Brad Pitt (出演), Jonah Hill (出演), Philip Seymour Hoffman (出演), Robin Wright (出演), Bennett Miller (監督), Michael De Luca (プロデュース), Rachael Horovitz (プロデュース), Brad Pitt (プロデュース), Michael DeLuca (プロデュース)

原題『Moneyball』。本作は先日読んだ書籍『マネー・ボール〔完全版〕』が映画化されたもので、書籍が手応えあったので映画も選んだ。ドラフト候補を表出する球団内部の会議や、球団の間で行われる電話での駆け引きといった生々しいシーンに関しては、原作を読んでいたことが予習になった。もし読んでおらず映画をいきなり観ていたとしたら、雰囲気はわかったとしても、その場で何が行われているのかしっかり把握できずに、映画のスピード感を堪能しただけかもしれない。

ふと思ったこととして。原作は書籍でありその記述は文章なので一次元の流れである。他方、映画では、野球の世界での従来の慣習や先入観から抜け出したチーム経営を進めるGeneral Managerの苦悩と、周囲からのノイジーな疑問符や批評を、映像と音響とを混ぜつつ重ねて記述することになる。このような、表現の変換手法の私的研究といった観点で捉えた場合、本作は“上手にやってんなあ (やっぱ映画って面白いなあ)”と思える出来であった。特に、映画では演者がいることによる表情の力を強く思い知った。

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