【観た映画】 ガタカ

【観た映画】 ガタカ
ガタカ 4K ULTRA HD & ブルーレイセット[4K ULTRA HD + Blu-ray]

ガタカ 4K ULTRA HD & ブルーレイセット[4K ULTRA HD + Blu-ray]

イーサン・ホーク (出演), ユマ・サーマン (出演), ジュード・ロウ (出演), アンドリュー・ニコル (監督)

原題『Gattaca』。私の大のお気に入りで過去にも観ており、今回は再履修だ。数日前に職場で雑談している中で、現在は顔写真が付いているマイナンバーカードが、未来には遺伝情報を内蔵してそれを用いた個人認証が行われることもあり得るか?というアイデアが出てきた時、私はこのSFの世界観を思い浮かべた。そして、未来のひとつを提示している本作の観賞を皆に激しく薦めたのであった。本作が公開されたのは1997年。それから20年以上経過した現在では、ヒトのDNA配列の解読は進んでいると聞くし、DNA配列は手のひらサイズの機器 (ナノポアシークエンサー) で読み取れるそうである。現実が本作へと一歩一歩近づいており、映画の世界を「ありえない。非現実的だ」と完全否定することはあまりできそうにない。

改めて本作 (4K版) を観て思ったのは、まず絵作りについてで、高解像度を使い切るギーク感は無く、色合いや全体的な雰囲気が美しく調和していること。音的にエンジンが内燃機関じゃなさそうな車が、外観的にはいつの時代のものなのか不明だったりして、ミステリアスなところも惹かれる。また、肝心のストーリーは整理されていてかつ密度感もあるなあと再認識。本作は、遺伝子の乗り物ともいわれる人間が自分や子孫の人生を考えるときに立ち返る、原点になるような映画だと思う。

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