【読んだ本】 カリスマエンジニアが自動車評価の神髄を伝える 水野和敏が斬る!!

【読んだ本】 カリスマエンジニアが自動車評価の神髄を伝える 水野和敏が斬る!!
カリスマエンジニアが自動車評価の神髄を伝える 水野和敏が斬る!!

カリスマエンジニアが自動車評価の神髄を伝える 水野和敏が斬る!!

ベストカー (編集)

月刊誌『ベストカー』の「水野和敏が斬る!!」コーナーの記事の2022年分と、今回向けの特別記事数編がまとめられたもの。YouTubeのベストカーチャンネル > 水野和敏が斬る!の予告動画の新着を毎回楽しみにしているもののベストカーは購読していない人 (=私) にとって、予告動画の数分間には収まり切れていない、気になる部分を吸収することができる内容であった。

目の前のクルマを、エンジニアリングの観点を基本にしつつ、商品開発という、会社組織の大きな活動の結果と捉えてどのような評価を行うか。私としては本コーナーの“ジャッジ”の結果ではなくて、水野氏の繰り出す様々な評価方法や判断が、面白くていつも見ている (読んでいる) 次第である。たとえば、一般人には読み取れない各車の構造上の特徴が語られていたりするのは、エンジニアリングの観点ゆえのものだと思える。また、本書で改めて気づいたのは、空力についてはどの記事でも工夫や要改善点を具体的に述べているほどで、これは実際に、クルマのエネルギー消費を大きく左右する喫緊の重要な要素なんだろうなあと切に感じる。