【読んだ本】 わたしの家系図物語(ヒストリエ) ―調べてカンタン! すごいご先祖がわかる

【読んだ本】 わたしの家系図物語(ヒストリエ) ―調べてカンタン! すごいご先祖がわかる
わたしの家系図物語(ヒストリエ) ―調べてカンタン! すごいご先祖がわかる

わたしの家系図物語(ヒストリエ) ―調べてカンタン! すごいご先祖がわかる

渡辺 宗貴 (著)

家族の歴史を示す資料の一つである家系図を、最初は自身の分から遡るように戸籍を取り寄せることで、次には、祖先の出身地の同姓や寺院にコンタクトしたりといった深い調査を行うことで、作り上げる方法を本書は述べている。高校生が自分のルーツを探り始めるという物語仕立てとなっていて、最終的にはかなり先代までルーツが判明する。その成功体験を共有する形で、すらすら読むことができた。

私がいま本書を読もうと思ったのは、この年末年始に帰省をしていないことがきっかけだ。毎年のように実家に帰省している時には、近い間柄の親族・親戚の話は割と自然と耳に入る。一方で、没後長い親族に関して改めて知る (かつ記録を残す) ようなことはなかなかやらない。そもそも私は、2親等の祖父母のことさえ良く知らない。つまり正直なところ、家族関係に興味を持ち始めている6歳の子どもに正確に語れる情報を持っていない。そんな中で、帰省という口頭伝承の機会を一回パスしたことは、けっこうな痛手となりうる。祖父母の代は元気だけども今年で94歳だしな……。

そろそろ一度、家族の歴史を資料化しておかなければまずいぞ、という危機感をちょっと持ち始めたのであった。主人公の高校生のように調査を駆使して数百年も遡る気はないけども、戸籍を取り寄せるぐらいはやるかもしれない。ちなみに、戸籍の保管期間は現行法で「150年」とのこと。期間を過ぎると廃棄となるので、戸籍の取り寄せだけでも早く行っておくことを本書は勧めている。