【読んだ本】 戦略参謀の仕事――プロフェッショナル人材になる79のアドバイス

【読んだ本】 戦略参謀の仕事――プロフェッショナル人材になる79のアドバイス
戦略参謀の仕事――プロフェッショナル人材になる79のアドバイス

戦略参謀の仕事――プロフェッショナル人材になる79のアドバイス

稲田将人 (著)

印象として、まさに戦略参謀の職に就いているか就こうとしている者への、直球なアドバイス。人間が持つ性格面での弱点を、いかに組織運用でカバーするか。参謀役としての判断や行動が要求される場面の、具体例が現れる部分では、私自身の少しばかりのマネジメント経験を思い返し、計画的内容の共有や根回しが、ぶっちゃけ下手だったなぁ……と不足点を振り返ったり。

正しい作法でのPDCAサイクル (本書では「企画→実行→検証→“改善”」と訳していることに留意) を回すことが、価値創出する組織の活動の基礎であり、このPDCAサイクルが根付かなければ長期の存続はないよという主張を読み取り、僕は納得しかない。また、自分一人なら比較的容易にできるかもしれないが、二人以上からなる社会の小さなスケールから、このPDCAを皆で回せる環境づくりを行うことが、個人としての毎日の生きがいの秘訣のような気がしてきた。ビジネス活動に限らず。

本書で引用されている偉人の言葉で、気に入ったものを抜粋しておきます。Thomas J. Watsonの言葉で、「rate (確率)」と言っているところが特に好き。

成功の確率を増やしたいならば、失敗の確率を2倍にすることだ

If you want to increase your success rate, double your failure rate.