【感想】 楽園のカンヴァス(新潮文庫)

楽園のカンヴァス(新潮文庫)

楽園のカンヴァス(新潮文庫)

著者: 原田 マハ

出版社: 新潮社

アンリ・ルソーの絵画を言葉で視るかのような、こちらの感情がどうしてか高められる文章で語られていく。登場人物の情熱と知的な興奮に引っ張られてどんどん読み進めてしまうのでした。見事に伏線を読み違えるのもまた愉し。

物語に音楽を伴っていた『マチネの終わりに』と印象が似ていると僕は思った。というのは、共に永遠 (とわ) を想像させ、人間に伴う寿命が数十年であることを忘れさせるから。