【感想】 東芝 原子力敗戦

【感想】 東芝 原子力敗戦
東芝 原子力敗戦 (文春e-book)

東芝 原子力敗戦 (文春e-book)

著者: 大西康之

出版社: 文藝春秋

損失を粉飾して何千億円まで積み上げてしまったら、会社のバランスシートをどうやって戻せるのだろう。東芝の内部資料をもとに経緯を追い、私がこれまで詳しくは知らなかった、具体的な人名を挙げながら原子力を推進してきた国策を読みほどき、最後は、焦点を東京電力にも合わせている。

全体的な感想として、組織が異分子を許容し得ないがために、ベースのビジョンを頑なに、時に応じて改めることなく、戦艦主義と特攻に突き進んだ旧日本軍の物語を読むようであった。先日やっと東芝の決算発表がなされた今、大変タイムリーで、今後の関連ニュースに関心を持たせるドキュメンタリーだと思う。