【読んだ本】 会社のITはエンジニアに任せるな!

【読んだ本】 会社のITはエンジニアに任せるな!
会社のITはエンジニアに任せるな!

会社のITはエンジニアに任せるな!

白川克 (著)

「IT」と形容する仕組みには様々な“深さ”があって、しかし日頃、特に仕事の中でそれをうまく言い表せておらずやきもきしていた私は、この書籍の導入部から登場する「プラント型IT」「ツール型IT」という言い分け方に、本当に膝を打つ思いがした。

今の時代において、ITの利活用で目立つ強い組織は、プラント型ITを必ず備えているといっても過言ではない。それがもたらす精度・スピード・緻密さで、業務内容やビジネスが設計されていて、他の手段では代替不可なレベル。 逆の、ツール型ITで回せているような組織は、ITに関しては、それありきのビジネスとは、実はなっていないのだろう。ITを狭義の技術とだけ捉えることによって、組織は旧態依然のまま留まっている (そして衰退する)。

前者のような組織とすることが前提ならば、会社ITを経営部門・業務部門・IT部門でどう扱うとよいのか?を述べているのが本書である。強くお薦め。