【感想】 データを紡いで社会につなぐ デジタルアーカイブのつくり方

【感想】 データを紡いで社会につなぐ デジタルアーカイブのつくり方
データを紡いで社会につなぐ デジタルアーカイブのつくり方 (講談社現代新書)

データを紡いで社会につなぐ デジタルアーカイブのつくり方 (講談社現代新書)

著者: 渡邉英徳

出版社: 講談社

Google EarthやGoogle Mapsにメタデータを重ねる作品を生み出している、情報アーキテクトの著書。作品の一つである『ナガサキ・アーカイブ』 http://n.mapping.jp/ の公開は2010年だったようだ。当時の自分もさっそくウェブブラウザを開いて観て、長与町 (長崎市の北に位置する、私が約8年住んでいた町) の上にも、爆心地から距離はあるのだが原爆の記録は乗せられているだろうか?と実際に仮想空間で探したことを思い出した。

事実の記録を残すデジタル技術や可視化する手段は、多様にそして自由に選べるように拡がってきた一方、本当の意味で“残す”には、人が人を動かす力が必要なのだ、と、著者が繰り返し述べている言葉は、まさに然りだと思う。つまり、デジタルの“地層”のようなものを誰かが遺さなければ、ミームは伝承されない。