ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則
ジム コリンズ (著), 山岡 洋一 (翻訳)
良い企業が偉大な企業に発展したなら (Good to Great)、それは他と何が違ったからなのか。膨大で緻密な調査を行い、まさに調査結果然として偉大な企業に共通する性質を淡々と述べているのだが、これが、大変に迫力あるのだ。仮説や先入観が入り込む余地も残されていないから。個人的にこれはキャリア面の教科書の一冊と思ったし、他方で今の仕事のことも考える。「今年度」「来年度」の短期的スパンでは、この本の言う“弾み車”が回転しているとしてもまったく目立たないだろうし、とにかくじりじりと事を動かし続けるしかないのだろうねぇ……と頭の片隅で覚悟を決めたりする、一課長なのであった。