コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版
マルク・レビンソン (著), 村井 章子 (翻訳)
今晩ちょうど帰りの三ノ宮駅のホームにいたとき、大蛇のように長い貨物列車が、赤茶色のコンテナを載せて通過していった。このコンテナが、どのように世界の経済を変えたかという物語。
物流行き渡っている今、コンテナに載せない貨物の運び方が、逆に想像しづらいわけだが、戦後、1960-70年ぐらいまではそうだったそうな。 最も面白かったところが『第六章 労働組合』、というのが自分でも意外。機械化と雇用の保障を巡って、いかにして経営側と労働側が交渉してきたか、示唆に富んでいて、考えさせられた。シンギュラリティを向かえつつある現代のこの先と、議論の形は同じなのかもしれない。