【読んだ本】 愛のようだ

【読んだ本】 愛のようだ
愛のようだ

愛のようだ

長嶋 有 (著)

車に乗って得る刺激、同乗者とのやりとり、再生される想い出、沸き上がってくる気持ち。それらの細やかな、久しぶりの小説らしい記述を目でなぞり、浸った。通勤帰りに吊革を握って読んで最後にはやはり泣きそうになる。

そしてドライブしたくなった。昔学んだStocastic Resonanceという物理現象じゃないけれども、ドライブというノイズに身体を委ね、その環境で増幅される自分の声をひとつ決定として、次に試したくなる。ドライブしたい気持ちってそんなところじゃないかと、駄文をこう、書いてみる。