AIアシスタントの「OpenClaw」を試し、skillをいくつか追加しての所感

AIアシスタントの「OpenClaw」を試し、skillをいくつか追加しての所感
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OpenClawとは

自分の観測範囲では2026年2月頃から、Twitter (X) やらで大きく話題になっていたオープンソースな「AIアシスタント」が、OpenClawである。

私の関わる某所でも、OpenClawが大流行りしていて、Local LLMとも接続され、みながSlack経由で楽しそうに有用そうに使っているのを見ていた。しかしこのAIツールは一体どういうアーキテクチャで動いて、どうやってカスタマイズしているのだろう。理解するためには自分用の環境を作ってみないといけないな。

実験環境

OpenClawの実験環境を、自宅の中に、次のリソースで構築した。

項目内容備考
ハードウェアRaspberry Pi 4 Model B (8GB)
OSDebian (LXC)仮想ホスト: Pxvirt 8.4.10
LXCへの割当メモリ2GB

なぜ、クラウドのVPSなどの上に構築せず、自宅の非力なラズパイでやるのか? その理由は、あくまで個人的なものであるが次の通り。

  • 環境構築に追加のお金をかけず、1台のRaspberry Pi 4にどれだけ詰め込めるかのチャレンジ中
  • Pxvirt (Proxmox VE) 上のLXCだと、環境まるごとのバックアップが定期的に自動取得できる
  • 自宅内の他アプリとの接続がLAN内直結となってシンプル (Tailscaleなどを使うとどこでも良くなるが)

OpenClawが使用するAIモデルについて。実験環境において当初は「google/gemini-3.1-pro-preview」にしていたが、2日間激しく使っているとGemini APIの課金額が3,000円を超えていた。さすがにこのままはまずいと気付き、3日目からはモデルを「google/gemini-3.1-flash-lite-preview」へ切り替えてみている。

skillについて

  • OpenClawでは、何かを行うことが可能な能力を「skill」という名前で呼んでいる。そして、skillを作るskillが最初から備わっているので、おおよそのことはOpenClawと会話を進めていくことにより新しいskillとして実装できてしまう。作成されたskillは~/.openclaw/workspace/skills/以下に保存される。ぱっと見た感じ、新規作成したskillは、どれもbashスクリプトとして書かれていた。これなら読めるし、自分で改造を加えても良いのであろう。
  • 外部APIとの連携用のキー情報は、私の好みであるが、ホームディレクトリ直下のdotファイルではなく~/.openclaw_data/配下に保存してもらうように、初期段階でルール化した。

OpenClawのディレクトリ~/.openclaw/配下の構造は次のようになる。

1. 1min.AIとの接続 (済)

先日、ちょっと怪しく見えるけれども「1min.AI」というAIサービスにアカウントを作って、ある程度の課金をした。このサービスには、「Multi AI Chat」「Image Variator」「Youtube Summarizer」といった、目的に特化した各種AI活用メニューが用意され、かつAPIでそれらが叩ける。そこで、1min.AIの連携利用をskillのひとつにできるように、OpenClawにwrapperを作ってもらい、1min.AIに向いたタスクがOpenClawに入ってきた場合は、1min.AI側に投げるというルールを覚えてもらった。

2. Discordとの接続 (済)

OpenClawはいわゆるメッセージングアプリと接続できて、その上で、プロンプトでの指示や状況のモニタリングが行えるという特徴を持っている。様々なアプリと接続できるのだが、私は、他の用途ではまだ使っていないDiscordをOpenClaw専用として使い始めることにして、Discordとの接続設定を行った。

3. Google系との接続 (済)

デジタル生活を委ねているGoogleの世界 (Gmail, Calendar, Drive, Contacts, Sheets, and Docs.) と、OpenClawを接続しよう。そのためのskillとして標準で「gog」があるのだが、これをそのまま使うと、私の環境では問題が出てくると予想された。どんな問題かというと、将来的に、私の家族もDiscord経由でOpenClawを利用した場合、無条件に私のGoogleアカウントと連携して情報を引き出してもらっては困る。そこで、OpenClawにgogのwrapperを書いてもらった。このwrapperではとりあえず、特定のDiscord Accountから呼びかけられた場合のみ、gogが利用可能としてある。

4. Todoistとの接続 (済)

自分個人のタスク管理はTodoistで行っている。TodoistのAPIと連携するskillも作ってもらった。

5. Home Assistantとの接続 (済)

自宅用のHome Assistantについても、API連携するskillをOpenClawに作ってもらって接続完了した。Home Assistantに生やしている、Google Homeスピーカーを喋らせるAPIともOpenClawを接続したので、室内に向けてOpenClawから発声させることも可能だ。

6. n8nとの接続 (済)

Home Assistantとの連携に関して調査しているときに知った。OpenClawとn8nを連携させると、条件分岐を伴う定型タスクや定期実行タスクを、そういうことが得意なn8nに委任するという形が組めるらしい。ならば、ということでn8nをRaspberry Pi上にさっと構築して、OpenClawとの連携を整えた。n8nでどんなことができるのかはまだよく知らない。

7. reMarkableタブレットとの連携 (計画中)

OpenClawの他の方の利用方法を調べると、情報収集の手段および賢い加工場として、OpenClawを使っている事例もよく見かける。それは私も作ってみたい。自分なりの独自色を出すとするならば、情報サイトのRSSをEPUB化して、reMarkable Paper Pro / Paper Pro Moveへ自動送信する、なんて仕掛けを構築するのは良いかもしれない。

所感

業界で大きく話題になっているプロダクトであっても、結局は使ってみないと実状は必ずしも掴めない。その意味で、OpenClawの環境をとりあえず作って、よくわからないままにskillを追加してみたり、Discordを介してPCとスマホを切り替えながら会話を続けてみたりしたことで、このツールの素性と実用性がわかった気がしたのは良かった。ツール単体としての潜在能力は高いと思う。

ただし現状では、個々人がパーソナライズしながら環境を構築していくもの、という立ち位置にあり、たとえば万人向けのskillを揃えたオールインワンなOpenClawは用意できなさそうな (もしくはあまりおもしろくない) 気がする。これはなぜかというと、iPhoneやAndroidといったスマホが、個々人が好きなアプリを導入することでパーソナライズされて最大活用されるのと同様に、OpenClawは、コアにあるAIという能力に、個々人が好きなskillを追加導入してパーソナライズを施すことで、個別最適化されるツールなのだと感じたためだ。

私は、今はあくまで隔離した環境にOpenClawを構築して、情報のゲートウェイ・ブリッジとして利用するような使い方から始めている。OpenClawを、自分の常用するファイルシステムに介在させることはまだ行っていない。しかしこのままハマって使いこなる見通しが立てば、ひょっとしたら私もOpenClawを、新築のMac miniの中に住まわせるのかもしれない。

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