アマチュア無線: dmonitorをRaspbian GNU/Linux 13 (trixie) に簡単インストールするスクリプトを作った

どうしたら動かせるのか?チャレンジ
本記事は、過去の次の記事の発展形となります。
当時は次の環境で、dmonitor V02.00を動かしていました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| OS | Raspberry Pi OS (32-bit) / Debian 12 (Bookworm) |
| ハードウェア | Raspberry Pi 3 Model B |
そして今回は、公式にはBookworm (Debian 12) のみの対応であるdmonitorを、Raspberry Pi OSの最新安定版であるTrixie (Debian 13) の上で、こうすると動かすことができたという内容です。Legacyよりは現行OSの上で動かせるなら、セキュリティ更新をより長続きさせることができるはずで、何かと安心。
公式アナウンス外のOSバージョンで動かすという無茶をするには、それ相応の技術的な模索と苦労があり、たどり着いた構築手順をブログ記事に細かく記すよりは、インストールスクリプトを一発作ることで、誰でも再現性の高い構築ができるようにと考えました。
「dmonitor-trixie-installer」の紹介
bashスクリプト2つからなるツールを「dmonitor-trixie-installer」というストレートな名前で作りました。次のリンク先で公開中です。
詳しい使い方は、GitHubリポジトリのREADMEを参照してください。ここでは、動作環境に関する情報の一部を抜粋します。
💻 必須環境・前提条件
- dmonitor: V02.00
- OS: Raspberry Pi OS 32bit (Debian 13 Trixie)
- ネットワーク: インターネットに接続できること
動作確認済の組み合わせ [2026-03-22現在]
| OS | Debian Version | ハードウェア | 無線機 |
|---|---|---|---|
| Raspberry Pi OS (32-bit) 2025-12-04 | Debian 13 (Trixie) | Raspberry Pi 4 Model B | ICOM ID-52 |
| Raspberry Pi OS (32-bit) 2025-12-04 | Debian 13 (Trixie) | Raspberry Pi 3 Model B | ICOM ID-52 |
| Raspberry Pi OS (32-bit) Lite 2025-12-04 | Debian 13 (Trixie) | Raspberry Pi 3 Model B | ICOM ID-52 |
テストでは、ラズパイとICOM ID-52をデータ転送用USBケーブルで接続しています。今回初めて、積みガジェットだったチェッカー「USB Cable Checker3」を開封して使ってみたのですが、山のように溜まりがちなUSBケーブルの種類が「データ転送用」なのか「充電専用」なのかを確実に判別するために、このようなチェッカーは大変便利だとわかりました。

BitTradeOne USB4対応 USB Cable Checker3 EPS対応等も確認可能 ポートのチェックも可能 単四乾電池x2動作(別売) 約 70 × 40 × 22 mm ADUSBCIM3
ビット・トレード・ワン
余談
今回の目標達成の形である、Raspberry Pi OSのTrixie (Debian 13) でdmonitorを動作させているラズパイの内部状態は、次の画面写真のとおりです。
Read-Only化 (Overlay file system)
画面写真左下の、ターミナルの表示内容「overlayroot (Overlay file system)」についてです。dmonitorは、特に/var/tmp/領域へ、数秒間隔という頻度で頻繁に書き込みを行う作りになっているようで、この動作はmicroSDカード運用の場合、カードの寿命を縮めかねません。そこで、今回の実験機では設定完了後にmicroSDカード全体をいわゆるRead-Only化しましたので、この表示になっています。Overlay file systemの有効化・無効化は、raspi-configの「Performance Options > Overlay File System」で切り替え可能です。
Pi Zero WH
dmonitor-trixie-installerでのdmonitorインストールを、手元の「Raspberry Pi Zero WH」でも試してみているのですが、Pi Zero WH上でのdmonitorの動作がなぜか完全ではなくて、現時点では成功せずです。それはCPUが非力なせいで処理が追いついていないのか、Pi 3/4で通用した方法は、Pi Zero WHのアーキテクチャやシリアル通信での何らかの違いを乗り越えられず非対応なのか、問題の切り分けがまだできていません。



