第二種電気工事士の学科試験に合格できたと思われるメモ 〜技能試験に向けて必要な物を調達する〜

電気なんちゃらの資格は色々あって Part-3
「電気なんちゃらの資格は色々あって」の書き出しで始めるのは、1回目 (電気通信主任技術者 (伝送交換主任技術者)) [2023-08-01], 2回目 (電気通信の工事担任者 (総合通信)) [2023-12-18] と続いて今回で3回目となる。ここに記す電気工事士とはどのような資格であるか、電気技術者試験センターのサイトには次のように説明されている。
電気工事士は、電気工事士法という法律で定められている国家資格です。同法では、低圧で受電する一般家庭、商店等の屋内配線設備や小規模な太陽電池発電設備や高圧で受電する小規模なビル、工場などの電気設備の設置又は変更に係る電気工事の作業については、「電気工事士」の資格を有する者が従事することを義務づけています。
私は現在の職において、自分が電気工事に直接関わることは当面ないであろうと思っている。しかし、個人的には十代の頃から風力発電やら小水力発電に興味があり、今後の暮らしでいつかは、自由にできる小屋があるとして好きな場所にコンセントを増設したり、小規模の発電施設を自力で維持していけたら良いなぁ……という淡い夢は持ち続けてきた。いわゆる電気設備のDIYへの憧れがある故に、「第二種電気工事士」の資格を得たいと考えてきた。
第二種電気工事士試験のこれまでの受験履歴
第二種電気工事士の筆記試験に向かっております。が、勝率ゼロやと思います。
— Masahiko OHKUBO (@mah_jp) October 6, 2012
2012年↑に最初の思いつきで受験した後、これまでの受験履歴は次の通り。
| 試験 | 受験料 | 科目と結果 |
|---|---|---|
| 平成24年度下期 学科試験/筆記方式 (実施日: 2012-10-06) | 忘却 | 【学科試験】 ❎不合格 |
| 令和6年度上期 学科試験/CBT方式 (実施日: 2024-05-09) | 9,300円 | 【学科試験】 ❎不合格 |
| 令和6年度下期 学科試験/筆記方式 (実施日: 2024-10-27) | 9,300円 | 【学科試験】 ❎不合格 |
| 令和7年度上期 学科試験/筆記方式 (実施日: 2025-05-25) | 9,300円 | 【学科試験】 ❎不合格 |
| 令和7年度下期 学科試験/筆記方式 (実施日: 2025-10-26) | 9,300円 | 【学科試験】 ✅合格した可能性がある |
令和6年度に意欲が復活したものの、忙しさを理由に学習を結局サボったりして、学科試験をクリアできない事態が続いた。そして、令和7年度下期の試験日翌日に公開された解答で自己採点を行った結果、5回目の受験でやっと合格ラインを超えた可能性があるとわかった。
学科試験に関して、所感
自己採点によると、私の得点は合格点 (60点/100点) より2点多かった程度でギリギリ。相変わらずの学習不足ぶりを発揮した。マークシートへの記入ミスがあれば不合格かもしれない。しかし合格点に達している可能性が高いのなら、技能試験の試験日 (2025-12-13) までの日数は少ないので、正式な合否発表 (2025-11-10) を待たず見切り発車して技能試験の準備に入るしかない。
参考書
学科試験に向けて、私が用いていた参考書は次の通り。令和7年度下期の受験前には、初心に還る意味で 1) 基本知識を図解でざっくり入手してから、2) 試験対策の参考書を手に採るという流れで進めた。また、2の際には、この参考書を過去に数回は正順で途中までは読み進めていたはずだから、逆順で後ろの章から (10章→9章→…) 読んでいくという、明らかに足りていない知識を急ピッチで穴埋めするような作戦で臨んだ。
| 目的 | 使用した参考書 |
|---|---|
| 1) 基本知識をざっくり入手 | ![]() 図解 電気設備の基礎 オールカラー 本田 嘉弘 (著), 前田 英二 (著), 与曽井 孝雄 (著), 菊地 至 (イラスト) |
| 2) 試験対策 | ![]() 改訂版 この1冊で合格! 広川ともきの第2種電気工事士学科試験 テキスト&問題集 広川 ともき (著) |
技能試験に向けて
第二種電気工事士試験の技能試験は、その場で40分間のうちに“工作物を作る”という、筆記やCBTではない内容であり、私の人生で初めて受験する類のもの。予め13種類の候補問題の内容が公表されていて、本番ではそのうちの1つの問題が出題される。持参するものは次の資料に書かれており、
- 第二種電気工事士試験 | 電気工事士 | 一般財団法人 電気技術者試験センター > 受験案内 > 令和7年度第二種電気工事士下期試験受験案内 > 持参するもの/使用できるもの
持参が必須の指定工具は次の6種類となっている。
- ペンチ
- ドライバー (プラス・マイナス)
- 電工ナイフ
- スケール
- ウォーターポンププライヤー
- リングスリーブ用圧着工具 (JIS C 9711:1982・1990・1997 適合品)
また、持参すべきだと巷で言われているものには、VVFストリッパーや手袋がある。
調達した物
練習セット
予め候補問題が公表されているのであるから、試験準備としては、事前に手を動かして全13問分の工作物を作る練習が可能だ。しかし我が家には電材もなにもない。練習セットを購入するにしても、なかなか値が張るなあと思案していたところ、費用を抑えられるレンタル版の練習セットがあることを知ったので発注した。
なお、上記のレンタル版の難点は一つは確実に存在していて、それは、試験終了後1週間以内に返送が必要という規約があるため、この練習セットは試験の1シーズンに限ったレンタル品だということ。技能試験に1発合格すれば無問題なのだが、不合格だった場合には、練習セットを次回の技能試験用として保管しておくことはできない。
指定工具
日常にも使うであろう種類の工具については、お値段重視というよりも自分の好みと実用性を重視した選択としている。技能試験でのみ使いそうな工具は、お値段重視で選択している。
試験用小道具
作業の時短につながると言われているものは、基本的には入手する方針とした。また、技能試験で用いる机の面積は思った以上に小さいらしいので、試験中の机上を整理整頓しておけるように腰袋を用意することにした。
運搬用・保管用
すでに所持している工具ケースと同種のものを別途、第二種電気工事士の工具一式用にもう1個追加しておく。
| 品目 | 調達物 |
|---|---|
| 工具ケース | ![]() フジ矢(Fujiya) ヒッポケース(布製工具ケース) Mサイズ・アイスグレー FTC2-MIG フジ矢(Fujiya) |
いったんのまとめ
上記の工具と練習セットが手元に届いたら、とにかく、時間を作って手をたくさん動かして、候補問題をこなしていく心意気である。「一般用電気工作物等の電気工事に係る基本的な作業」に関して、自分はほぼ経験ゼロだから。
おまけ写真: 学科試験の試験会場となった大学
- 令和6年度 (2024年度) 下期:
- 令和7年度 (2025年度) 上期:
- 令和7年度 (2025年度) 下期:







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