SIMフリールータ「PIXELA PIX-RT100」に楽天モバイル「Rakuten最強プラン」を組み合わせる

SIMフリールータ「PIXELA PIX-RT100」に楽天モバイル「Rakuten最強プラン」を組み合わせる
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インターネットを設置する

私の実家のテレビが先日、新しい4K有機ELの48インチに置き換わったという。映画好きの両親は、St.GIGAが流れていた頃から、WOWOWその他の衛星放送を録画することで映画を楽しんでいる。そこで私は、最新のテレビではネット配信の作品も楽しんだらいいんじゃない?と思いつく。これはネット環境があるなら何ら支障がない話だ。

しかし一筋縄ではいかないのは、両親二人のなんらかの意固地なこだわりによって、実家には以前からインターネットの固定回線が引かれていないこと。そこで私は帰省時に“インターネット”を持参して勝手に設置しちゃう作戦を考え、次の買い物をした。

種別商品名購入価格 (税込)購入店備考
SIMフリールータPIXELA PIX-RT1008,800円+送料900円HARDOFFオフモール中古品
SIMカードRakuten最強プラン1,078〜3,278円/月楽天モバイル
ピクセラ(PIXELA) LTE対応 SIMフリーホームルーター PIX-RT100 Wi-Fi ※SIM別売※

ピクセラ(PIXELA) LTE対応 SIMフリーホームルーター PIX-RT100 Wi-Fi ※SIM別売※

ピクセラ

もちろん懸念はある

今回は現地の調査を事前になにも行ってないので、電波状況に関しての懸念はある。楽天モバイルの電波状況が良好かどうか、ネット動画の視聴に必要な帯域が常時確保できるかは、実際に現地でやってみないと分からない。もし初志貫徹できない場合は、まぁ、次のことができるだけでも良しとしましょう……。

  • 両親のiPhoneとiPadの、NTTドコモ網のデータ量制限有りSIMを使うデータ通信のうち、自宅内で行う分を今回設置するルータのWi-Fi経由にして、データ量制限無しの「楽天モバイル Rakuten最強プラン」の回線のほうへ回すこと

ほんとの開封の儀

PIXELA PIX-RT100は、ネジ4本を外すと筐体が開く構造だ。内部は基板一枚に全てが集約されておりそのシンプルさに驚いた。基板上にある数個のRFコネクタには特になにも接続されていない。基板の上部と左右両脇に、アンテナのようなパターンが見える。

おまけとして小ネタをご紹介。

  • 上記写真の基板の左上に、筐体を被せているとアクセスできない「USB」と書かれた端子があった。そこにLinuxマシンを接続すると、PIX-RT100はlsusbではID 05c6:f601 Qualcomm, Inc. MDM9207-MTP _SN:0FC96E38として認識される。
  • ACアダプターは「KSA-18W-120150VU」という型番のものが付属している。

設定など

楽天モバイルのSIMカード設定

PIX-RT100で楽天モバイルのSIMカードを使うための設定について。結論から述べると、下記の写真のように、PIX-RT100のプリセット設定から「Rakuten UN-LIMIT (APN=rakuten.jp)」を選択すると楽天モバイルでのデータ通信ができた。

手動で設定する場合は、下記ページの情報を参考にすることになると思う。

リモート操作用の工夫

私がリモートから実家のネットワークの状態監視を行えるように、PIX-RT100に、Raspberry Pi 2をくっつけて有線接続しておくことにする (ラズパイにはTailscaleを導入し、microSDカードをReadOnly化した)。実際に調査を行うときは、Tailscale経由でラズパイにSSHログインして、PIX-RT100の管理画面を確認したり、LANをスキャンしたりする計画だ。

追記: ルータ設置後の状況 [2025-01-04]

実際に現地にルータを設置したらどうだったか、追記します。

  • 電波状況に恵まれていたようで、ダウンロード速度が速いときで50Mbps程度だった。これならネット動画の視聴にも問題なさそうだ
  • 実家では「WOWOWオンライン」を契約中であるため、今回はWEBアカウントを新規作成した後、B-CAS番号などで既存の契約とWEBアカウントを連携することで、そのまま追加料金なしに「WOWOWオンデマンド」も視聴できるようになった

参考リンク