ビリヤード: JPAリーグに初参加して試合に10回出てみた記録
初参加
きっかけ
遊び始めた近所のビリヤード場で「JPAへ参加するチームを作ろう」という話が持ち上がり、私もそのチームのメンバーとして2024年秋シーズンに参加することになった。参加する気持ちになったのは、自分がビリヤードを練習するモチベーションもしくは後押しになるんじゃないかな、と考えたからだ。また、日常生活に適度な変化を加えてみるためでもある。
JPAとチーム戦について
JPAとはJapanese Poolplayers Associationの略称で、本家サイトのJPAについてにあるように、全国主要都市のアマチュアプレーヤーを対象に、5人対5人のチーム対抗戦によるプールリーグを開催している団体だ。1チームには最大8人までメンバー登録でき、期間中に毎週開催されるチーム対抗戦には、メンバーのうち5人をチーム内でアサインして出場することになる。
JPAではプレイヤーの強さをスキルレベル (SL; Skill Level) という1〜9の指標で表している。初参加の私は、男性の最小値のSL2でのスタートになる。チームの強さには制約があり、チーム戦に出場するメンバー5人のSLの合計が23を超えてはいけない、という「23ルール」がある。SLは試合結果のスコアから都度算出され、シーズン中も対戦が進むにつれ各プレイヤーのSLが上下するので、その変動を見越したチーム編成が求められるとのこと。
参加した試合
記録
2024年秋シーズンの、私自身の分のJPA試合記録をここに記載する。Week No.1〜13はリーグ戦で、14〜15はプレーオフとしての試合である。
Week No. | 日付 | SL | 内容 | 感想 |
---|---|---|---|---|
1 | 2024-09-18 (水) | 2 | 白星 | 自分にとってのJPA初試合。試合中はマナーを守りつつ効率的に、スピーディに体を動かすことも必要だと分かった。 |
2 | 2024-09-25 (水) | 2 | 白星 | 緊張はしたがそれを楽しみながらでもあった。 |
4 | 2024-10-09 (水) | 3 | 白星 | しょーもないミスが多かった (タイムでアドバイスいただいた時も)。心理的には緊張を通り越したような堅い心情。 |
5 | 2024-10-16 (水) | 3 | 黒星 | アウェイでなされる会話の雰囲気に乗れずかつ調子も出ない心理状況で、手玉を統制できず、落とせるものも落とせない。ビリヤードは第一に平常心が大切だ、と終わってからわかる。 |
8 | 2024-11-06 (水) | 3 | 白星 | 1試合の中でずっと緊張はしていたが良い意味の緊張で、気が緩んでしまうことを抑制できた。しょーもないミスもしたけど結果はセーフ。 |
9 | 2024-11-13 (水) | 3 | 黒星 | ミスをしてはいけないときにミスをして、確度が高いチャンスを数回逃した。タイム時に教えられるショットがこなせないこともあった。そんな時はキューをまっすぐに出す基本を忘れている。 |
10 | 2024-11-20 (水) | 3 | 黒星 | 相手のスキルレベルが高く、衝けるチャンスがあまり回ってこない展開であるのに、いつも以上にミスをする。悔しい。時間的な俯瞰が出来なくなってただインパクトをするだけの行為を何度もやってしまった。 |
12 | 2024-12-04 (水) | 3 | 白星 | より点差を付けて終えることができたであろう、私がもう少しミスを抑えられれば。客観的には惜しい・ミスしても仕方がない場面もあったらしいが。 |
13 | 2024-12-11 (水) | 3 | 黒星 | 自分よりスキルレベルが低い相手との試合 (通算2回目)。このような場合、特に相手が調子良さそうなときは、こちらも素早く調子を上げて得点を積み重ねなければ、相手のほうが早く規定点数に達して自分は負けてしまう。それを証明してしまう内容だった。プレー自体は極めて真面目に、かつプレーを楽しみながらやれるのがおそらく自分が最も力を発揮する状態。この状態を初めから作ることがこれからも目標だ。 |
15 | 2024-12-25 (水) | 3 | 黒星 | 相手の巧みさに参ったのか、的玉に当てるべき手玉の厚みがまるで分からなくなり、ミスが続いた。チームとして負けたら終わりのトーナメント戦だというのに呆然とするほどの大差を作ってしまった。今までの人生の中で五本指に入るぐらいの切実さで、時間が巻き戻って欲しかった。 |
総括
私自身の、JPA 2024年秋シーズンでの成績は次の通り。10試合に出て、勝敗は数字の上ではイーブンとなった。
白星 (Win) | 黒星 (Lose) | |
---|---|---|
JPA 2024年秋シーズン 私の最終成績 | 5 | 5 |
しかしながら、上記の感想に何度も記録してきたように、負けた試合では、私が精神的に弱くなって自身の力を出し切れずに終わってしまったパターンばかり。言い換えると、自身の力を存分に出し切ったものの相手が圧倒的に強くて負けた、というパターンは無かった気がしている。このような自分の弱さは、ビリヤードのガチの試合に幾度も出場することにより本当に痛感でき、それはきっと意義のあること。自己診断に役立っている気がする。
なお、所属チームとしては、ディビジョン内の8チームのうち2位という成績でJPA 2024年秋シーズンを終えた。チームのキャプテンからは、最後に、これからもJPAやJCLに参加するならば、「個人戦としてではなく団体戦として挑むこと。つまり仲間の力や知識を使うこと」というアドバイスをいただいた。
参考情報
参考リンク
主な利用アイテム
- グローブ: 私の使っている色が見当たらない。もしや絶版かな。
スリーセカンズ グローブ 5FG ベージュ 左手 M
3 Seconds
- チョーク: どうせならと変な形のものを選択。後で人から聞いた情報によると、ゴミが出にくいチョークらしい。
ビリヤード チョーク カムイ ROKU ロク 緑 Forest
KAMUI(カムイ)
- チョークケース: 必然的に六角形のチョークを納められるケースを選択。
カムイ シリコンチョークケース ROKU対応
KAMUI(カムイ)
- チョークホルダー: チョークを身体にくっつけておくと便利かな、かつ試合運びのスピーディさに貢献するかな、と思って購入。
ビリヤード チョーク バッグ,ビリヤード用マグネットバッグホルダー | ビリヤード チョーク クリップ テーブル磁気プール キュー用品アクセサリー ビリヤード キュー チョーク ホルダー Bonsem
BonSem
- エクステンション: 試合を行うにつれ、やっぱり持っておくべきものなのかなと感じて購入。
ビリヤードアクセサリー MEZZ【メッヅ】カーボンエクステンション MX-CF310 (Carbon Extension)
メッヅ
- 教本: 超的確な内容。ここウン十年、いかに適当にビリヤードをやっていたかが思い知らされる。特にプラクティス編をもっと熟読したい。
ザ・ビリヤードA to Z ベーシック編 (The billiards)
人見 謙剛 (著)
ザ・ビリヤードA to Z プラクティス編 (The billiards)
人見 謙剛 (著)
ザ・ビリヤードA to Z アプリケーション編 (The billiards)
人見 謙剛 (著)
- ティップツール: そろそろタップをメンテナンスするべきな気がして。ただしまだ開封していなくて未使用。
ビリヤード タップメンテナンス MEZZ プロフェッショナル ティップツール 白
CUE MAGIC
練習時間とメモ
JPA 2024年秋シーズンへの参加が決まった2024-08-31以降から、当該リーグを終えるまでの間の、私の練習時間を記録する (試合実施時の時間を除く)。また、途中からはメモを残すようにした。
日付 | 練習場所 (基本は兵庫県神戸市内) | 分 [5分単位に切捨] | メモ |
---|---|---|---|
2024-09-01 (日) | 灘区某所 | 90 | |
2024-09-08 (日) | 灘区某所 | 150 | |
2024-09-09 (月) | 灘区某所 | 220 | |
2024-09-15 (日) | 灘区某所 | 235 | |
2024-09-18 (水) | 灘区某所 | 25+45 | |
2024-09-21 (土) | 兵庫県三田市某所 | 90 | |
2024-09-22 (日) | 灘区某所 | 265 | 手玉に左回転をかけ気味。それはキューを振ったあとにキュー先が右へ逃げているためだと考える。キューを最後までぶらさず握ること。また、利き目 (左眼) に合わせて、顔を右側へもっと移動させること。 |
2024-09-24 (火) | 灘区某所 | 205 | 一人練習。後半、壊滅的に入らなくなってきた。事後の感想としては、手玉をもっとじんわり撞くようなイメージを確立したい。 |
2024-10-01 (火) | 灘区某所 | 210 | 一人練習。手玉の先へキューを進めること、玉を撞く際にプロ選手の姿を真似るような意識をだんだんと心がけるようになった。 |
2024-10-05 (土) | 灘区某所 | 325 | 一人練習。クッションの練習を少し心がけたり、必要時にはキューを長く持ってみたり。的玉を狙い通りに落とせる確率が、ちょっとばかり上がった気がする。 |
2024-10-08 (火) | 灘区某所 | 35+270 | 一人練習の朝練と、教えてもらいつつの夜練。撞いた後にキュー先が浮きがちなこと、インパクトの際に身体全体がびくっと緊迫しちゃっていることを指摘いただき、直そうとしている。購入してから何もやっていなかったキューの先の、タップのメンテを初実施。 |
2024-10-10 (木) | 灘区某所 | 90 | チームのメンバーと、JPA試合を模したポイントを数えながらの練習。しかしながら私はお試し気分で、確率の低い撞き方を何度も選択してしまっていたかもしれない。 |
2024-10-13 (日) | 東灘区某所 | 75 | 次の試合会場の偵察を兼ねて。コーナーポケットの穴が広いように感じた。手玉の真ん中をまじに正確に撞くことを意識した。 |
2024-10-15 (火) | 灘区某所 | 35 | 一人練習。短い時間の練習は、まずい点を発見はできるもののそれを解決するまでの時間が無い気がする。今日のまずい点は、厚みの読みが尽く外れるところ。 |
2024-10-15 (火) | 東灘区某所 | 130 | 一人練習。結局手を抜いて適当になっている時があると思う。残身のような“基本しっかり”を意識しよう。 |
2024-10-16 (水) | 灘区某所 | 50 | チーム練習。土手際の撞き方をおさらいしたりなど。 |
2024-10-28 (月) | 灘区某所 | 170 | チーム練習。ドローショット・フォローショットの反復練習。そのあとペアを組んで練習試合。 |
2024-11-02 (土) | 灘区某所 | 225 | 一人練習。黙々と、基礎練習というよりは、台の上に玉を数個転がした状態での一人疑似試合をやった。 |
2024-11-05 (火) | 灘区某所 | 250 | 最初はチームメンバーと、そして一人練習。長い時間やっていたが、習得したいことは一つだけ。どうして私は撞くときにふと気を抜くとキュー先が上がってしまうんだ。抑えろよ!>私 |
2024-11-10 (日) | 灘区某所 | 315 | 最初はチームメンバーと、そして一人練習。キュー先が上がってしまう問題をとことん抑えるために、自分に暗示を掛けることにした。ブリッジを作っている手には常に10kg程度の荷重がかかっていると思い込もう (もしくは実際に台への力をかけ続ける)。帰宅後、必要性を強く感じてきたエクステンションをとうとう購入した。 |
2024-11-12 (火) | 灘区某所 | 340 | 最初はチームメンバーと、そして一人練習。練習試合では負け。一人練習では、的球の制御がだんだんできなくなり、自分の悪いところを探して直すまでに時間がかかった。 |
2024-11-18 (月) | 灘区某所 | 130 | 一人練習。狙いの確度がとても下がっており、スランプかもしれないなんて思い始めた。そして最後の方では、狙いのズレは、顔を手玉から後ろへ遠ざけるよりは近づけるほうが小さくなるような気がしてきた。 |
2024-11-19 (火) | 灘区某所 | 135 | 一人練習。前回見つけた、狙い通りに行きやすい姿勢をキープするように意識して、まあまあだった。 |
2024-11-30 (土) | 灘区某所 | 120 | 一人練習。 |
2024-12-03 (火) | 灘区某所 | 115 | 一人練習。 |
2024-12-07 (土) | 灘区某所 | 115 | 一人練習。 |
2024-12-09 (月) | 灘区某所 | 110 | 模擬試合など。 |
2024-12-10 (火) | 灘区某所 | 205 | 模擬試合など。上手すぎる人と撞くと、こちらは逆に緊張しなくて、力が良い感じに抜けておおよそ狙った通りに手玉を運べる気がする。 |
2024-12-22 (日) | 灘区某所 | 100 | 一人練習+模擬試合。次の的玉 (ネクスト) への手玉の運びを重視しながら、いろいろ試した。 |
2024-12-23 (月) | 灘区某所 | 170 | 一人練習。満足行くまで撞いていたら、意外に長居することになった。フォームに関しては以前よりも自然に固められている気がする。まだ防げていないのは、時々、ストロークの途中で気が抜けて、フォームが緩んでしまうこと。 |