SONY WI-1000XM2にシリコン製イヤーピースAZLA SednaEarfit MAXを組み合わせてみたレビュー
ネックバンド型の世代交代
ネックバンド型のノイズキャンセリング・イヤフォン、SONY WI-1000Xを愛用して4年10ヶ月。
WI-1000Xは機能的には一応まだ大丈夫なのだが、コードは芯線が見えて切れそうだったりネック部分は擦れたりと外観的には相当劣化してきたため、心機一転で、同じタイプの新しいイヤホンを仕入れた。リアル店舗での買い物は久しぶりのような……。
SONY WI-1000XとWI-1000XM2の比較
外観・操作感
WI-1000Xのノイズキャンセリング性能とネックバンド型である点が気に入っていて、かつ、左右分離の完全ワイヤレスイヤホンは片方ポロッと無くしそうでそこまで踏み切れない。そんな私にとって、WI-1000Xの後継として、3年前に登場の機種だけども同じSONYのネックバンド型WI-1000XM2を選択することはほぼ必然であった。
ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WI-1000XM2 : ハイレゾ対応 / Amazon Alexa搭載 / bluetooth / 最大10時間連続再生 / DSEE搭載 ネックバンド型 ノイキャンプロセッサーQN1搭載 ハードケース付属 2019年モデル / マイク付き/ 360 Reality Audio認定モデル ブラック
ソニー(SONY)
- WI-1000Xでは金属の弾性感とともに少ししか曲がらなかったネックバンドが、WI-1000XM2では柔らかくなってくねくね曲げられるのはとても良い変化だ。
- WI-1000XM2ではコードが柔らかいきしめんタイプになったのもきっと良い方向の変化だろう。WI-1000Xのコードは、経年劣化で硬化して曲がりにくくなってきていた。
- WI-1000Xではネックバンド左側の内側に付いていた操作ボタンが、WI-1000XM2ではイヤホンの左側コードの途中に集約された点については、慣れが必要みたいだ。前者だと指先が首元のほぼ定位置を探れば良かったが、後者だと指先が空中のコードを探す必要があって直感的にはまだ操れない。
装着感
装着感の耳の部分については、イヤホン2機種の比較というよりは、以前使っていたウレタン製イヤーピースと今回初めて使うシリコン製「AZLA SednaEarfit MAX」との比較となる。
アズラ(AZLA) SednaEarfit MAX [イヤーピース Mサイズ2ペア] テーパード構造 医療用シリコン スタンダード設計 一体型シリコンフィルター搭載 細軸ノズルアダプター付属 低刺激 快適フィット
AZLA(アズラ)
低反発イヤーピース M FS-EPPU01M-BK
FSC
- ウレタン製のイヤーピースは少し潰して耳に入れる必要があるが、シリコン製はその動作がほぼ不要なのは便利。具体的には、皮膚との摩擦が少ないので耳の穴にくくっと押し込めば楽に入り込んでくれる。
- 遮音性は、街中や乗り物の中ではまだテストしていないが、ウレタン製のほうが高いような気がしている。
- AZLA SednaEarfit MAXの耐久性は分からない。かなりいいお値段するので長持ちして欲しいな。
ちなみに「AZLA SednaEarfit MAX」は芯の部分まで含めてシリコン製なので、下記の写真のように押せば芯の部分も潰れる。実際に耳の穴に入れている状態だとイヤホンの軸の部分が硬いので、耳の中でここまで潰れることはないと思われる。装着感としては、全体がシリコン製であること等の工夫の効果か、耳によくフィットして馴染む。2,3時間付けていても耳が痛くならないくらい。
また、「AZLA SednaEarfit MAX」の形状とサイズの選択について。形状的には標準的な「Standard」・軸が短い完全ワイヤレスイヤホン用の「for TWS」・AirPods Pro専用の「for AirPods Pro」の3種類があり、そしてサイズはそれぞれ6〜7種類の展開だ。サイズについては、AZLA SednaEarfit MAXの公式ページ (AZLA SednaEarfit MAX > 「より多くの方にベストフィッティングさせるサイズ展開」) に詳細な寸法と各社純正イヤーピースとの大きさ比較が掲載されているので購入前に参考にできる。私はSONYの純正Mサイズより少し大きくても構わないと考えて、SednaEarfit MAXではStandard Mサイズを選択した。
楽曲の聴き比べ
SONY WI-1000XとWI-1000XM2での楽曲の聴き比べをしてみた。曲は、Spotifyアプリの気まぐれマイライブラリから適当に選択。試聴時の条件は下記のように揃えた。
WI-1000X | WI-1000XM2 | |
---|---|---|
Firmware | 4.5.2 (最新) | 2.0.2 (最新) |
イヤーピース | AZLA SednaEarfit MAX (Standard) Mサイズ | (左に同じ) |
再生装置 | Xiaomi Redmi Note 10 Pro | (左に同じ) |
接続方法 | Bluetooth, LDAC | (左に同じ) |
DSEE HX | OFF | (左に同じ) |
音源1: A Whole New World (Aladdin’s Theme)
WI-1000X | WI-1000XM2 |
---|---|
声のかすれが大きい。塗りつぶされている。 | WI-1000Xよりはやわらかだが、別のリファレンスセットと比較すれば、WI-1000XM2での声の“さしすせそ”が厳しい部分 (つまりWI-1000XM2のBluetooth接続時の限界) が分かる。顔をこちらに向けて時に口を大きく開けているような、ボーカルの抑揚はわかりやすい。 |
低音の残響が少ない。 | 冒頭から鳴っている、右→左へと飛ぶ低音の丸みがよく分かる。 |
音場が狭い。 | すこし遠目でより左右に開けている感じ。 |
キラキラした音。 | 比較的落ち着いている音。 |
音源2: Midwest / Mathias Eick
- Spotify: Midwest / Mathias Eick
WI-1000X | WI-1000XM2 |
---|---|
シンバルあたりの高音がちょっと演出されて前に出てきている気がする。音がどこで鳴っているか分かりにくい。バイオリンはざらざら聞こえて破綻気味。 | トランペットがきれいに歌う。楽器が生々しい。バイオリンはやや厳しいがマシ。 |
音源3: Shadow Feet / Brooke Fraser
- Spotify: Shadow Feet / Brooke Fraser
WI-1000X | WI-1000XM2 |
---|---|
音が近く、そして余韻があまりよく分からない。ドラムと声がざらざらしている。ハイトーンに聞こえる。 | ライブ感がある。この曲が意図するボーカルと楽器のバランスとしては、こちらのイヤホンの音のほうが良いのではと思う。 |
参考) 購入価格
品名 | 価格(税込) | 購入店 |
---|---|---|
ヘッドホン SONY WI-1000XM2 (中古) | 14,980円 | じゃんぱら 神戸店 (※) |
イヤーピース AZLA SednaEarfit MAX (Standard) Mサイズ | 2,980円 | ヨドバシカメラ マルチメディア梅田 |
(※) 中古品購入後に公式情報の WI-1000XM2 | ヘルプガイド | 箱の中身を確認する を参照したところ、「USB Type-C™ケーブル(USB-A - USB-C™)(約20cm)」・「ヘッドホンケーブル(約1.0m)」・「航空機用プラグアダプター」の、これら3品も欠品していることがわかった。じゃんぱらの販売ページに欠品としての記載が無かったので気付かず。よく調べれば良かったけどまあいいや。
ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WI-1000XM2 : ハイレゾ対応 / Amazon Alexa搭載 / bluetooth / 最大10時間連続再生 / DSEE搭載 ネックバンド型 ノイキャンプロセッサーQN1搭載 ハードケース付属 2019年モデル / マイク付き/ 360 Reality Audio認定モデル ブラック
ソニー(SONY)
アズラ(AZLA) SednaEarfit MAX [イヤーピース Mサイズ2ペア] テーパード構造 医療用シリコン スタンダード設計 一体型シリコンフィルター搭載 細軸ノズルアダプター付属 低刺激 快適フィット
AZLA(アズラ)