アリの巣づくり観察: 手軽なキットで始められておもしろい

アリの巣づくり観察: 手軽なキットで始められておもしろい

我が家では生物 (植物を除く) はまだ飼っていないが、子どもの興味関心が、そちらにも向いてきた気がする。そこで、アリの観察でも始めてみようと、学研の次のキット『ふしぎの国のアリのすハウス』を買ってみた。

ふしぎの国のアリのすハウス (科学と学習PRESENTS)

ふしぎの国のアリのすハウス (科学と学習PRESENTS)

学研プラス (著), 島田拓 (監修), 学研プラス (編集)

届いた箱には「Gakken STEAM」と書かれており、次のように説明されている。文理融合型・分野横断型教育に関係する、「STEM」にArtsを加えた「STEAM」という新しいキーワード、覚えておこう。>私

STEAM (スティーム) は「Science (科学)、Technology (技術)、Engineering (工学)、Arts (芸術)、Mathematics (数学)」の頭文字をとったことばで、感性豊かに思考し、創造する力をもった科学技術人材を育成するための総合的な文理融合型教育です。

このキットには、「ハウス」という名の厚さ1.5cmの薄型観察用ケースや、アリが砂をどこへ運んだかを識別しやすい2色の砂など必要な物が含まれていて、2,000円弱でなかなかお手頃だと思う。日本でメジャーな種類のアリや、生態を解説しているガイドブックも付いている。

1日目

6月のある晴れた日。まずは自宅で、2色の砂と指定量の水を入れたハウスを最初に完成させ、次に、それを近所の公園へ持参してアリを採取した。

  • 適切な大きさのアリが出入りしている巣を発見するのがまず意外に難しい。したがって、女王アリの確保なんて夢のまた夢であった
  • キットに付属の「アリとりカプセル」でアリを確保しようとしたが、はちみつを入れていても、もちろんすぐにはアリは来てくれない
  • なんとまあ、公園にいた好奇心旺盛な子どもたちのほうが群がってくるので、結局、みんなで意気投合してワイワイとアリを手で捉えたりした (アリにダメージを与える可能性があるので本来は良くない)

おそらく「クロヤマアリ」の、同じ巣の出身であろう14匹ほどを確保してきて飼育を開始。だが、2匹は弱っていたのか、出身の巣が違ったのか、動かなくなってしまった (死)。餌は奢って、お酒の瓶のような下記のメープルシロップを用意した。100均ショップで売られている、いわゆる昆虫ゼリーでも良いらしい。

メープルジョー(Maple Joe) メープルシロップアンバー(リッチテイスト) 150g

メープルジョー(Maple Joe) メープルシロップアンバー(リッチテイスト) 150g

ウイングエース (ABJTF)

ハウスをリビングに設置し、いったいどこから掘るのか?と家族全員で見守っていたところ、我が家のアリたちは、ハウスの片方の端から地中へ向かって穴を掘り始めている。

2日目

アリたちがひたすら働く様子、その一匹一匹の個性を見抜くことまでは出来ないが、まったく見飽きない。子どもがiPadでタイムラプス動画を撮って楽しんでいるので、私もやってみたり。

午後には、再び公園へ出かけ、また好奇心旺盛な子どもたちに助けられながら、先日と同じ巣出身のアリを5匹確保した。これら新入りをハウスに追加したところ、混乱は特に起こっていないようだ。