ショックアブソーバを「純正形状」EnduraProに交換して乗り心地向上を狙う

ショックアブソーバを「純正形状」EnduraProに交換して乗り心地向上を狙う
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年代物の車の、消耗部品であるショックアブソーバを交換したのでそのレビューです。あえて純正品ではなく、「純正形状」がウリのひとつである社外品を選択したところが参考になるかもと思います。

ショックアブソーバ交換に至った経緯

車の点検はいつもディーラーでやっていて、12ヶ月の法定点検 (2020年7月) と6ヶ月点検 (2021年1月) の際に「ショックアブソーバ左側2本からオイル漏れ有り」と指摘され、このままだと次の車検 (2021年7月) に通らないことは分かっていた。

ディーラーが作ってくれた、左側2本を交換する場合の見積もりは、技術料込みで5万円強。どうせ換えるなら、足回り刷新の意味で4本とも交換したいが、おそらく2倍程度の費用がかかると予想される。ちなみに、対象の車はこんな感じで言わずもがな古い。

項目内容
形式GF-JCG10
登録年2000年 (私の乗り始めは2014年から)
走行距離約107,000km (私の乗り始めは約87,000kmから)

一応気に入っている車だから今後も乗り続けるために費用をかけるのか、それとも…… (ごにょごにょ) と悩みは大きく、しばらく判断を保留していた。

しかしながら、オイル漏れの2度目の指摘の後、私が心理的にも影響を受けたのか、乗り心地の悪化が非常に気になりだした。性格的にはおっとりしたセダンなのに、走りがやたらドタバタするのは違和感がある。しかもとうとう、子どもから「酔う」という苦情および乗車拒否反応も出た。家族ドライブするためにはもう、早急にショックアブソーバ交換の手を打つしかない。

社外品を選択

乗り心地向上の仕組み?

ショックアブソーバの交換に関して、ウェブ検索して情報収集していると、社外品で「純正形状」のものがあると分かった。「TEIN EnduraPro (エンデュラ・プロ)」という商品。私には“社外品イコール車高調”という固定概念があったから、それって逆にどういう特徴があるんだ?と気になって詳しく調べると、

純正と同じ形状ながら、純正品よりも乗り心地を良くするための「ハイドロ・ハンプ・ストッパ (H.B.S.)」という仕組みが入っているらしい。次のCar Watchのページに詳しい。ちなみに「EnduraPro」は調整機能なし、「EnduraPro PLUS」は減衰力調整機能付きの製品である。

ショックアブソーバは装着を事前に試すことが出来ない大掛かりな部品であるが、興味惹かれるし純正部品に換えるよりは試し甲斐 (おもしろみ) がありそう。ということで今回は、私のニーズに方向性が合っていそうなこのEnduraProを選ぶことに決定。

オートバックスで発注

神戸市内にある大きいオートバックスの、慣れない窓口でいろいろ相談させてもらって4本交換を発注。内容は次の通り。車を預けて翌々日に受け取った。ちなみに、交換で4本取り外した純正ショックアブソーバを見せてもらい、触ってみた左後ろの1本は、ショックアブソーバを収縮させても伸びる方向に戻らず、いわゆる抜けていて機能を失っていることが確認できた。

項目内容
店舗スーパーオートバックス SAサンシャインKOBE店
費用約11万円
内訳TEIN VSY20-A1MS2 (2本) + VSY21-A1MS2 (2本) へ交換, ショックアブソーバ周りの純正部品いろいろ交換, 工賃, ホイールアライメント調整
TEIN (テイン) 純正形状ショックアブソーバ【 EnduraPro 】トヨタ アルテッツァ #XE10/プログレ JCG1# フロント VSY20-A1MS2

TEIN (テイン) 純正形状ショックアブソーバ【 EnduraPro 】トヨタ アルテッツァ #XE10/プログレ JCG1# フロント VSY20-A1MS2

ブランド: テイン (TEIN)

TEIN (テイン) 純正形状ショックアブソーバ【 EnduraPro 】トヨタ アルテッツァ #XE10/プログレ JCG1# リア VSY21-A1MS2

TEIN (テイン) 純正形状ショックアブソーバ【 EnduraPro 】トヨタ アルテッツァ #XE10/プログレ JCG1# リア VSY21-A1MS2

ブランド: テイン (TEIN)

ホイールアライメント調整に関しては、実際の調整結果の報告書が付いてくる。

交換後の所感

ショックアブソーバ4本のEnduraProへの交換後、まだ50kmも走行しておらず、高速走行も未体験であるが、街乗りのレベルで体感できる変化は次の通り。

  • 足回りが以前より丁寧に動いていて、路面に凹凸があることは忠実に乗員へ感じさせるが、足回りより上のキャビンは相対的に動きが抑制されている印象を受ける
  • 低速でカーブに入る時に、車体が地面とほぼ平行のままに、いわゆるロール少なめに向きを変える (ということは逆に、交換前はイン側の足がすぐ伸びて車体が浮かぶような挙動をしていたと思われる)
  • ブレーキングして停止する時の、車体前方が沈みこんだ後に戻る揺れの収まりが早くなった
  • 停止中、ブレーキを踏んだままATのギアをNからDに入れた時の、駆動系のブルっとする振動が小さくなった
  • アイドリング中のエンジン回転数が安定した時 (たしか規定値は650rpm)、車体の一部に起こっていた共鳴のようなものがほとんどなくなった

交換前と違いが生まれていることは確実に言えて、車を操っていて楽しい。だがこれは、機能的に劣化していたショックアブソーバが元通り動くようになったためか、純正部品よりも乗り心地を高めたというEnduraProの特性が大きいのかは、私には経験不足で判断できない。

しかし、交換前より乗り心地は明らかにマシで良い方へ変わるので、古い車に乗り続ける場合、劣化しているショックアブソーバの交換は検討に値すると思う。

余談: 交換前後の変化の可視化には失敗

ショックアブソーバの交換話をブログに書くための材料として、ショックアブソーバの交換前と交換後の変化を、せっかくだから体感に留まらず何らかの客観的指標で測っておきたいと実は考えていた。

参考にしたのは次のTEINの公式動画で、この動画では、1分50秒の部分からハンプを乗り越える際の車体の挙動を撮影して、リアバンパーの軌跡を比較することで、H.B.S.の有無による変化を可視化している。

そこで私は、公式動画をある程度真似ることにする。近所のスクールゾーンの道路に最近設置された平べったい蒲鉾上のハンプを、一定速度で乗り越えた時の、車内での加速度変化を、スマホアプリ phyphox で記録するという方法を考えた。

だがしかし、実際の実験では、比較実験の基本である「初期条件を揃える」ことに失敗してしまった。チャンスは1度しか無いのに非常に残念。まったく参考にならないがいちおう加速度記録の画像を貼っておきます。

交換前の加速度変化 (ボツ)

まず、ショックアブソーバ交換前の車で、ハンプを乗り越える際の加速度を記録した。測定開始から約5秒のところでハンプを乗り越えている。

ただし、乗り越え時の走行速度の目標値は「15km/h」としていたが、実際はもっと遅かったかもしれず記録として確かなものがない。そもそも一人で前を見ながら運転して、車のアナログメーターでもなくスマホナビ画面のGPS情報による速度を読み取るのはかなり無理であった…… (「ダイナミック セーフティ テスト Dynamic Safety Test」の進入テストにて助手席の方が速度を声で逐一読み上げている理由がよく理解できた)。

そうだ! ドライブレコーダーの動画を掘り起こせば速度も動画に同時記録されているはずだ、と数日後には気づいたのだが、時間経過により16GBの保存容量の中で動画ファイルが上書きされており、走行速度に関する証拠がないという痛恨のミス。

交換後の加速度変化 (ボツ)

ショックアブソーバ交換後の車で、ハンプを乗り越える際の加速度も一応記録したけれども、交換前の実験と初期条件 (走行速度や記録開始時からの乗り越えタイミング) が揃えられていないため、交換前とうまく比較できない。このときは11km〜13km/hぐらいの走行速度。