古い住まいの寒さ対策 ~すきま風を止めてプチプチで断熱~
古い賃貸マンションの住まいで、冬をより快適に過ごすために、マンション退去時に原状回復できる程度の寒さ対策を試してみました。本記事はその記録です。
ちなみに、私がここに住んで9年目のいま、急に防寒に乗り出した動機は、在宅勤務で長時間過ごす仕事部屋が北側に位置していて、そこでの冷え込みが体に堪えるようになってきたためです。
防寒1: 玄関からの隙間風を止める
北側に位置する玄関の扉と戸当りの間から、隙間風が入り込んできていた。おそらくこの影響で、玄関と廊下とその隣の仕事部屋が深々と冷え込むのは、これまでの我が家の冬の風物詩だった。
また、廊下とリビングの間のドアの下には、ケーブルを通せる5mmほどの隙間が空いている。実際にCAT7フラットLANケーブルを通すことができてそれはそれで便利なのであるが、隙間の不必要な部分は塞ぎたい。
そのためのアイテムとして、次の2品を入手した。
分類 | 品名 | 購入価格(円) | 備考 |
---|---|---|---|
波型テープ | スコッチ® 玄関ドア用 戸あたり波型テープ EN-58 | 609 | Amazon.co.jp |
パイルフィット | ニトムズ パイルフィット 6 x 6G | 376 | Amazon.co.jp |
3M スコッチ玄関ドア戸あたり波型テープ2本 黒 EN-58
スリーエム(3M)
ニトムズ パイルフィット 6×6 グレー 6mm×6mm×2m E0361
ニトムズ
波型テープは高さ3.5mmで、押しつぶすことができる構造になっている。これを玄関の戸当りの四辺にぐるりと貼り付けると、玄関ドアを閉めても生じていた隙間をおおよそ埋めることができた。灰色の毛が生えている帯状のパイルフィットを、廊下とリビングの間のドアの下辺 (床に向いている部分) に貼り付けると、床と扉の隙間がちょうど埋まり、かつ扉の開閉時の大きな摩擦抵抗とはならないようにできた。なお、パイルフィットの余った分を、波型テープでは埋めきれていない、玄関ドアの隙間部分に貼ったりもしている。
波型テープの対策により、玄関側からやってくる隙間風は大部分カットできているように思う。嬉しいことに、玄関ドアの遮音性が高まったようで、外界から聞こえてくる音が小さくなった。また、パイルフィットの遮音性も意外にあるようで、たとえば、廊下側にある洗面所の洗濯機の稼働音やブザー音が、リビングでは以前よりも遠く聞こえる。
防寒2: 窓からの冷気を止める
外気温が低いとき、窓の室内側では空気が下降しているのを感じる。これは部屋の温かい空気が窓に触れて冷却されている、つまり放熱していることを示唆している。この放熱を抑えるにはどうすればいいかを調べていたところ、次の記事にたどり着いた。
気泡緩衝材であるプチプチ®を使って空気層を増やし断熱する技を検証している。素材としてのプチプチはハサミで簡単に加工できるし良いアイデアだと考え、次の2品を入手した。なお、プチプチは本当は10mもあれば十分だと思うが、それぐらいの長さの売り物を発見できなかったので仕方なく42m……。プチプチの太巻きには業務用の趣があり、家族には「なによこれ!?」と驚かれた。
分類 | 品名 | 購入価格(円) | 備考 |
---|---|---|---|
プチプチ | 川上産業 d40L 三層品 幅600mm×全長42m | 1,848 | Amazon.co.jp |
両面テープ | ニトムズ はがせる両面テープ強力接着用 15×10] | 339 | Amazon.co.jp |
緩衝材 プチプチ 川上産業 d40L 三層品 幅600mm×全長42m ナチュラル(半透明)
川上産業(Kawakami Sangyo)
ニトムズ はがせる両面テープ 強力接着用 15mm×10m T3830
ニトムズ
上記の検証記事では、本来の窓とプチプチの間に空間を設け、プチプチを内側のもう一枚の窓のようにすることで断熱効果を高めているようだが、うちの場合はこのような設置が難しい。そこで、基本的に窓の外枠にプチプチを貼るようなイメージで、しかしできるだけ窓のガラスにプチプチが密着しないようにして、次の3箇所で施工した。どの箇所も窓はもともと曇りガラスであり、窓からの眺めをプチプチで妨げはしていない。
- 仕事部屋の北側窓の全体
- リビングの南側窓の下半分 (下記の写真参照)
- 寝室の南側窓の下半分
施工時の注意点としては、気温が低いと両面テープの粘着力があきらかに低下し、両面テープの片面を剥離させるのさえ難しくなるので、両面テープをドライヤーなどで温めてから貼る必要がある。
プチプチの断熱効果については、定量的な測定はしていない。しかしながら、窓際付近特有の寒さがこれまでより弱まっている感覚はある。
追記 [2021-01-24]
防寒3: 仕事部屋の足元の冷えを抑える
仕事部屋に、すなおに暖房器具を置いてもいいのだけれども、それ以前の対策として。机に座った際の足元に次の断熱シートを敷き詰めた。断熱シートに足を置いていると、硬い床からの冷たさは伝わってこないし、(自身の放射熱の反射で) 足の裏が温められる感覚もあるので、少しは効いているようだ。
分類 | 品名 | 購入価格(円) | 備考 |
---|---|---|---|
断熱シート | 東和産業 断熱シート シルバー 約46.5×46.5cm | 1,654 | Amazon.co.jp |
東和産業 断熱シート シルバー 約46.5×46.5cm(1枚あたり)
東和産業
最終手段: 寝袋を併用する
仕事部屋がよっぽど冷えるときは、椅子に座った状態で、体の腰から下をシュラフ (寝袋) に潜らせておく防寒手段もある。体を動かしづらくはなるが、実際やってみると悪くないです。
モンベル(mont-bell) 寝袋 バロウバッグ #3 バルサム 右ジップ [最低使用温度1度] 1121273 BASM R/ZIP
モンベル(mont-bell)
モンベル(mont-bell) 寝袋 バロウバッグ #3 サンライズレッド 左ジップ [最低使用温度1度] 1121273 SURD L/ZIP
モンベル(mont-bell)