Chromebookに備わるLinux環境 (Crostini) の初期セットアップのメモです。次の記事の続編となります。
対象の環境は次の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
機種 | Acer Chromebook Spin 311 (CP311-3H-A14N/E) |
CPU | MediaTek M8183C (aarch64) |
Chrome OS | 86.0.4240.77 (Official Build) (32ビット) |
2020-10-17時点の次のページの情報を参考にして、apt install fcitx-mozc
などを行った。
各設定ファイルには次の追記をしている。
$ tail -n 4 /etc/systemd/user/cros-garcon.service.d/cros-garcon-override.conf
Environment="GTK_IM_MODULE=fcitx"
Environment="QT_IM_MODULE=fcitx"
Environment="XMODIFIERS=@im=fcitx"
Environment="GDK_BACKEND=x11"
$ tail -n 1 ~/.sommelierrc
/usr/bin/fcitx-autostart
右のALTキーを押すことで、fcitx-mozcの日本語入力が起動するようにしたい。この設定は、次のコマンドで起動するfcitxの設定画面の、[Global Config] > [Hotkey] にて、Trigger Input Methodの1つに「Ralt」を登録すると可能だ。
$ fcitx-configtool
ローマ字打ちでAZIK入力を使いたいので、次のローマ字テーブルromantable.txt
に、1つ「- ー
」 (ハイフンマイナス→長音符号) という定義を追加したものを、Mozcの設定画面で読み込ませる。
Mozcの設定画面は、次のコマンドで開くことができる。
$ /usr/lib/mozc/mozc_tool --mode=config_dialog
その他参考として、Mozcの辞書ツールや単語登録の起動方法はこちら。
公式のarm64版debが公開されているので、次のページから「.deb ARM64」のパッケージをダウンロードして、インストールする。
デスクトップPCのUbuntuと環境を揃えるため、xfce4-terminal
を導入する。ターミナルのフォントはCicaへ変えてみた。ちなみにVSCodeの方は、使い慣れたNasuMのまま。
自分の背景や顔が反射するグレアの画面は苦手なので、ノングレア化する画面保護フィルムとして、次のものを購入して貼り付けた。私の Acer Chromebook Spin 311 (CP311-3H-A14N/E) に正式に適合なのかわからなかったが、問題なく使えている。画面の上品さが増したかも (当社比)。
PDA工房 Acer Chromebook 311 Perfect Shield 保護 フィルム 反射低減 防指紋 日本製
PDA工房
なお、Spin 311への貼り付け方にはコツが要るので注意。保護フィルムの大きさは、11.6インチの液晶画面部分から1-2mm広いぐらいでマージンがない。しかしながらSpin 311のように、画面と枠の部分に段差がない機種の場合、貼り付けの際にフィルムを寄せる“物理的なガイドが無い”わけで、11.6インチの部分をぴったり覆うように保護フィルムを貼ることはかなり難しい。保護フィルムを貼る前にあらかじめ、液晶画面部分のすぐ外側の縁に沿ってセロハンテープや養生テープを貼ることで、仮の段差を作っておくと良いと思う。