3個目のノイズキャンセリング・イヤフォン、SONY WI-1000Xの所感

3個目のノイズキャンセリング・イヤフォン、SONY WI-1000Xの所感
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ノイズキャンセリング機能は欠かせない派

外で音楽など聴いて楽しむとき。パッシブな遮音だけではなくてアクティブな遮音を、すなわちノイズキャンセリング機能 (NC機能) を積極的に効かせたほうが自分にとっては良いな、という考えにいつぞやか切り替わり、1個目はたしかaudio-technica ATH-CKS90NC、2個目はBOSE QuietComfort 20というNC機能付きイヤフォンを愛用してきた。以前は、前者のマジな遮音タイプで耳栓代わりにもなるSHURE E5cやSE530にも投資してきたが、音量を上げすぎずできるだけ通常のレベルで聴こうとする場合、もう、電車の車中やカフェといった賑やかな店内における、いわゆる現代の騒音には結局勝てないのよね……。

Bose QuietComfort 20 Acoustic Noise Cancelling headphones ノイズキャンセリングイヤホン QuietComfort20

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BOSE(ボーズ)

とうとう先日、BOSE QuietComfort 20のコードが断線しかけて音がブツブツ途切れるようになった。そこで3個目のNC機能付きイヤフォンとして、ネックバンド型のSONY WI-1000Xと、別メーカーのイヤーピースを調達した。このイヤフォンを選んだポイントは、1) コードが邪魔にならないBluetooth・無線接続であること、2) 試聴したら良い意味でデジタルっぽい着色の少ない音質に感じられたこと、さらに 3) NC機能をスマホアプリからコントロールできる、という今風な使い方に興味が沸いたからである。

ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WI-1000X : Bluetooth/ Amazon Alexa搭載 /ハイレゾ対応 最大10時間連続再生 カナル型 マイク付き 2017年モデル 360 Reality Audio認定モデル シャンパンゴールド WI-1000X N

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ソニー(SONY)

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Comply(コンプライ)

なお、自分が現在使っているスマホはHUAWEI honor 8で、Bluetoothでの音声転送コーデックとしては標準的なSBCにしか対応していない。つまりLDAC転送やハイレゾ対応を謳うSONY WI-1000Xのスペックを、あまり活かせていないかもしれない。それでもWI-1000Xの音は全域キレイで、低い音域の圧というか空気感も嫌味なく聴かせてくれ、心地良いので満足だ。ネックバンド型であることの不便は意外にもなく、イヤフォンを耳から外したとき、それをそのまま首から垂らして構わないという使い勝手は、ほんと実用的である。

私の状態に合わせてイヤフォンのNC機能が切り替わる

ここでは、SONY WI-1000XのNC機能を専用アプリからコントロールする、特に“アプリがNC機能を自動でコントロールしている”という点が、実際使ってみて面白かったので、実使用1日目ながら簡単にレポート。

Androidの場合、スマホに「SONY | Headphones Connect」というアプリを入れてSONY WI-1000Xを使用すると、アプリの画面にて、「アダプティブサウンドコントロール」という機能がONになっていることがわかる。この機能は、イヤフォン使用者の状態をスマホのセンサーで検知して判断し、想定される場面によって最適なNC機能が働くようイヤフォンをコントロールするものだ。デフォルトでは、NC機能の状態が次のような4つの場面に合うどれかに切り替わるようになっている。

場面NCのレベルボイスフォーカス
止まっていますノイズキャンセリングON
歩いています外音取り込み12OFF
走っています外音取り込み20OFF
乗り物に乗っていますノイズキャンセリングOFF

電車から降りて歩き始めると……

今朝の通勤時、僕は電車に乗ってポッドキャストなど聴きながらそのまま電車を降りて、駅のホームを歩き出したら、上記アプリの検知状態が「乗り物に乗っています」から「歩いています」に自動で切り替わったようで、SONY自慢の強力なノイズキャンセリングが効いた状態から、安全な歩行が出来る程度に外音がちゃんと聞こえる状態に勝手に切り替わった。この機能すげえ!と独りびっくりしたのだった。ちなみに、各状態にプリセットされている、NCの強弱程度とボイスフォーカスのON/OFFの組み合わせは、好きなようにカスタム設定できるようである。さらなる希望として。もしも、Headphones ConnectのNC機能を外部アプリ (例: Tasker) からも制御できるようになったら、音楽再生時にはNCをがっつり効かせる、ポッドキャストを流し聞きしているときは外音を比較的多めに混ぜる、なんていう切り替えも自動化できて楽しめるかもしれない。

今回の体験は、身近な物の使い勝手が、スマホに搭載された各種のセンサーとデータの蓄積を組み合わせることで、かゆいところに手が届く様に変わるのかも……、という未来の片鱗を感じさせるもの。この感覚を、何気なく買い替えたイヤフォンから得られるとは思わなかった。

追記 (aptXの音はたしかにロスが少なそう) [2018-02-22]

カーナビ用に使っているタブレット、ASUS ZenPad 3 8.0が、Bluetooth音声転送コーデックとしてaptXに対応していることに気付いた。そこでこれとSONY WI-1000Xを繋いで聴いてみたところ、たしかにSBCよりも、「音源により正確」っぽい音をWI-1000Xが出すことを把握できた (音源と言ってもSpotifyのストリーミングだが)。なるほど、これは既知の音楽も聞こえ方が違っちゃう。次のスマホはハイレゾ&aptXなどの対応機種が欲しくなる。

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