購買欲そそられてついポチッと買ってしまった、安めのMini PC (Vorke V1) に、個人的に仮想環境に慣れるためVMware ESXiをインストールしてみたので、その記録を簡単にご紹介です。この機種へのESXiインストールには一癖ありました。同様な悩みを持つ方にとって、参考情報となれば幸いです。
インストールするESXi: VMware ESXi 6.0 Update 2
Vorke V1にプレインストールされているWindows環境を使ってBIOSを最新にした後、Secure Bootを切ります。ちなみにNICのMAC ADDRESSをこの段階で調べておくと後で楽です (★)。
ESXi-Customizer-PS http://www.v-front.de/p/esxi-customizer-ps.html を使ってESXiカスタムインストール用のISOイメージを作成します。今回はパラメータとして「-load sata-xahci,net55-r8168,cpu-microcode」を追加しました。
作成できたESXiのISOイメージを、UNetbootinなど使用してUSBメモリに焼きます。
Vorke V1を上記USBメモリで起動します! しかし途中で「Relocating Modules and starting up the kernel」が表示された後、インストールが止まっているような状況に遭遇します……。なぜか画面が変わらない。
そこでどうするか。下記参考ページの方法でESXiの自動インストールを試みます。参考ページと同じようにks.cfgを作成し、手順4の「runweasel ks=usb:/ks.cfg」を入力するまで頑張ってみてください。
Vorke V1には簡素化のためかHDDアクセスランプが存在しませんので、外観からはインストールの進捗が分かりません。辛抱強く待ってみましょう。
私の環境では、「runweasel ks=usb:/ks.cfg」を入力して約5分後にVorke V1が勝手に再起動しました。この再起動はインストールプロセスの過程なので良い兆候で、インストールが成功した証になります! しかしESXiのインストールが、狙っていた本体SSDではなく、追加SSHDのほうにされていることに気付く。これはもうあきらめる。
今回のバージョンのESXiにはWeb UIがありますので、http://【DHCPでVorke V1に割り当てられるIPアドレス】/ にアクセスして、ESXiの稼働を確認してみましょう。(上記★でMAC ADDRESSをあらかじめ調べておけば、別PCでのarpコマンドなどでIPアドレスを突き止められます)
Vorke V1の本体SSDを、ESXiのローカルスワップ・ホストキャッシュとして使うようにWeb UIで設定できます。
数台のマシンを乗せられる仮想環境が、机上に置ける小さな安いハードで実現できるって、エコだし、いいですね。様々なISOをダウンロードし、常時稼働サーバを試しに作っては遊んでいます。