2009年11月18日 (Wed) [長年日記]
■ 「ハイブリッドカーシステムの進化」というタイトルで,プリウスの開発に関わっている方の特別講演会があると聞いていた今日。せっかくなので,会場の農学部まで足を伸ばした。周りの若々しい状況と最初の挨拶によると,電気系と化学系の学生に向けた講義のような内容らしいが,こっそり平気な顔をして座っておく。
■ 現行モデルで三代目となるプリウスの,ハイブリッドシステム部分の進化が,駆け足気味に,自動車一般誌よりも幾ばくか電気系の専門寄りに,解説された。最後には,今年中に市場投入されるプラグインハイブリッド車の利点が取り上げられ,ハイブリッド車をプラグイン化することによるCO2削減の効果そのものは,ご当地での電気がどのような発電手段で作られているかによって違ってくる,などの見積もりがグラフで示された。例を挙げると,原子力発電の割合が80%を占めるフランスと,火力発電の割合が高いアメリカでは,前者の方がプラグイン化によるCO2削減効果が高い,ということになる。なるほどそうなるんだろうな。
■ 質疑応答のコーナーでは,ちょうどニュースになったばかりの「東京〜大阪途中無充電ミラEVの旅」にも軽く触れながら,小型車における2020年ぐらい (←うろ覚え) までの現実解はハイブリッド車だというトヨタ自動車の見解が述べられた。内燃機関の場合は走るほどいわゆる“タンクが軽くなる”わけだが,EVのバッテリー重量は走っても減らない。この説明には,なるほどと再び納得。EVも,「2001年充電の旅」の頃から考えると実用性が遙かに高まっていると思うが,いかんせん重量の問題はなあ。(おまけ: 当時のEV A-Classとの遭遇を懐かしく思い出したのでリンクしとこ→2001年充電の旅日記5月3日&自分の日記)
■ というような充実した時間を過ごした後,仕事にさくっと戻る。
しかしこんな時に,内燃機関車向けのSoundRacerというガジェットを見つけて,ひどく面白がりつつも,自動車人間の歓びが原始的である様が,このガジェットにより具現化されている気もして,神妙な気分にもなった。ハイブリッド車やEVには,“咆哮するエンジンの (バーチャルな) 快音”を本気で開発してカーオーディオに搭載するようにしたら,原始的な歓びに関してはこの仕掛けで満たされちゃうのかも知れんなぁと。
■ 某WEEKSの一環で開催されている,殺陣ワークショップ 〜筋肉痛のススメ〜の風景を40枚ほどぱちぱち撮影。冷え込んできている体育館の中で,二人でペアを組み,片方がやあっ!とパンチを繰り出し,もう片方がパンチを食らった動作をする,というような場景だ。壮快でかっこいい。自分も参加したくなっていた。
■ そうだ,もう一つクルマネタを。米国で起こったレクサス車の事故の件。レクサス暴走事故の対応にみる、トヨタの闇の深さと暗さ ([の] のまのしわざ),レクサス暴走事故:暴走するとブレーキは効かない。Nレンジにも入らないかも。 ([の] のまのしわざ),レクサス暴走事故:トヨタの巧妙なミスリードに米当局が真っ向から反論 ([の] のまのしわざ) が詳しいので参考に。
報道では,フロアマットの誤装着が物理的問題のメインにされているが,いろいろと探ってみると,昨今の,高度にドライブ・バイ・ワイヤされている車においては,「アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏むとエンジンがストールする」という設定が,人間にとって緊急時の最後の砦になり得る,フェイルセーフ機構の一つなのだと知った。僕はこれまでこのことに無知で,認識を改めた。そして,LEXUS ES350はこの設定ではないという。この設定がなされている車であれば,万が一不可抗力で,たとえばフロアマットが邪魔したりでアクセルペダルが上に戻らない状態になっても,運転者はまずブレーキが踏めれば,燃料カットなどが働き,制動力が想定通りに出て車を減速させることができる。
愛読しているwebCGから,同時踏みに言及している記事を抽出してみた。親父のゴルフIVでは,どうなんだろう,意図して試したことは無いなぁ。
- アクセルペダルとブレーキペダルの同時踏みで,エンジンがストールする車の例
- アクセルペダルとブレーキペダルの同時踏みでもエンジンがストールしない車の例
■ [timeline]
- 13:18 農学部の講義に潜っている。タイトルは「ハイブリッ トカーシステムの進化」で、プahttp://flic.kr/p/7guzF8
- 15:09 さっきの修正。場所は農学部だったけど、電気と化学の学生向けの講義でした。第三世代プリウスになされた電気駆動系のカイゼンについて、面白かったです。